やっぱり面倒くさい【QK】 (ページ7)

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テイクアウトページ7

結局、タピオカドリンクを２つもテイクアウトしてしまった！おすすめのミルクティーとパッションティー。両手に好物、これぞ幸せである。

「そういや、Aちゃんって嫌いなものとか苦手なものあるの？」

「あるよ」

「何？」

「料理」

「意外だね、何でも卒なくこなすから」

「やる気すら起きない」

料理をしなくても美味しいご飯が食べれるこの時代に産み落とされたことに私は感謝しかない。これが大昔とかだと間違いなく、お嫁にいった先で料理が出来なくて家内安全どころの騒ぎじゃないと思う。
ってか嫁げるのかな私。

「...私、本当にこの時代に生まれてよかった」

「何、急に」

オフィスに着いて皆にドリンクを配る。やーもりちゃんはコレ、こうちゃんはコレね。

「感謝して飲みたまえ」

「俺の奢りだから！」

「Oh Thanks Nice guy」

途中、Aちゃん飲み過ぎじゃない？って言われたけどもそんなこと気にしない。そもそもこれは私の夕飯も兼ねているのである。そう伝えるとメンバーからめっちゃ心配された。こうちゃんからは「胃、ある？」とまで言われた。人体は胃がないと生命維持は出来ません。

編集が終わった頃にはすっかり夜遅くなっていた。撮影も無事終わったようで、ぞろぞろと撮影部屋から出てきた。

「では、今日もお疲れ様でした。皆、気をつけて帰ってください」

伊沢さんの一言で皆同時に退社する。
私は山本と須貝さんと途中までいっしょに帰ることになった。そこで出たのが料理の話題である。

「まじ？？Aちゃん料理出来ないの？」

「今日話してて俺もびっくりしたんだよなぁ」

「そう。ただ、今『レベル0』なので伸び代は無限大である。」

「間違いない」

「大体、色々なリスクを冒してまで食材を錬成して作らなくてもコンビニに行けば美味しいものが手に入るご時世じゃないか。それならばそれを有効活用するに越したことはないと思う。時間は有限なんだよ、有限。1日24時間のうち睡眠を3時間として、1日3食合わせて食事が15分でしょう？なのに料理に3時間もとるとしたらゾッとする。勿体ないじゃん」

え？なに？めっちゃ2人にひかれてる。

「色々やばいぞ。Aちゃん」

「ですよね、須貝さん」

「はぁ...君は何をして過ごすしてるの？」

「...仕事と勉強」

「まじかよ...そのうち過労で倒れるぞ...」

あ、やっぱり引かれてるじゃん。