ハローエブリワン ページ22
「Aちゃん、ここ座って」と福良氏の隣に座る。
私ひとりだと心許ない...ということでメインの司会は彼に任せることにした。
回答者席には須貝氏とこうちゃん、伊沢氏にやまもち。
ピコーン ピコーン ピコーン ピコピコピコーン
「ボタンOK」
「さ、やりますかね」
「はーい」
福良氏がカメラを回すと、いつもお馴染みの挨拶。
「どーも、トゥイッオーのイザートー」
(※私には聞き取れない。こうとしか聞こえない)
「こうちゃんとー」
「山本!」
「ナイスガイの須貝です!」
「はい、画面外の福良です。それから、はじめまして??」
「…佐山でーす」
流石、みんな慣れてる...私なんていつもの調子の1割も発揮できてねぇぞ。センター試験より緊張してる気がする。
そこから、福良さんが私の紹介を軽くしてくれてなんか挨拶したけど記憶にない。覚えてるのは須貝さんが口元を手で隠しながら笑ってたこと。なんだいその余裕のある笑みは。
「…と、そういうことで出題はAちゃんでーす」
「谢谢」(宜しく)
「さて、今日のクイズはー?」
「Multilingual quiz(マルチンガル クイズ)!!For example...『Welches Land liegt neben der Türkei? ??』と出します。皆様には其々ランダムで1単語だけ和訳もお教え致します。つまり、其々が1単語とご自身の脳内辞書で答えるわけです。誤答だった場合、それは相手へのヒントになります。You see? Ты понял?」
「え?じゃあさ、例えばだけどそれってヒント単語がbe動詞の場合もなきにしもあらず?」
「伊沢氏、何当たり前のこときいてるんですかね。」
「まじかよぉー!過去か未来か、現在か、時空のヒントしか貰えないのは鬼畜じゃん!!」
「男、須貝駿貴。今回は大喜利要因だな...」
皆がそれぞれリアクションしてくれて、先程の緊張もいつしか解けた。
発音を間違えないか?なんて心配していたのが嘘のよう。
「Давай начнем рано!」
「え?」
「は?」
「何何?何?何?1問目??」
「違います!早く始めましょう!ってことよ。Samurai風に言いますと、『ドゥアナイ ネッチュアム ラァノ』です」
「難しすぎない?!?!」
「東大生ならいけます。はい、それではやっていきましょーう!!」
「いぇーーーーーーい!!!!!!!」
「...シャチョ、落ち着いて。」
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作者名:モスモス | 作成日時:2020年4月13日 0時