8*初メテノ冒険_四節 ページ9
ここは門の前
「やっとついた〜」
リンは背伸びをした
「門ないんだね〜」
ここには門がなかった
旅人がこないからなのか
金がないのかはわからないが
門というよりもただ針金のようなものがアーチの形になっているだけだった
「ここがルハール?」
「あぁ。そうだけど・・・・ちょっと期待外れだな」
「旅人の方よ」
いきなり声がしてミクはビクリとしたが「はい?」と振り向いた
それにつられて俺らもその人の方を向く
そこにいたのは白いひげにボロボロの服を着た老人
俺は気になって老人に話しかけた
「あの、長の方ですか?」
「あぁ。そうじゃ 悪いが帰ってくれぬか」
「一泊でも駄目ですか?」
「駄目じゃ」
「じゃあ食べ物でも___」
「駄目じゃ」
「じゃあ_____」
「レン!」
俺の声はリンの声でかき消された
「・・・すみません・・・・・・ですが話してくれませんか?」
「「「?」」」
三人(リン・ミク・老人)はまだ俺の言葉を理解していない
ならば言おう
「言い方が悪かったですね。簡単に言います。何故ルハールはこんなにも荒れているんですか? 話してください」
「え?レン、意味がわからないよ」
「リンは不思議に思わないかい? だって、旅人をこんなに否定するんなら門を立てるよ それに食料不足なのはわかるけど泊めてくれないのはどうかと思う こんなにも空き部屋があるのに」
「・・・確かに」
「アンタ・・・・頼む!!!!」
「!! なんでしょう」
急に大声を出してきたからビックリした
「頼む・・・村の人たちを助けてくれ」
「俺らにできることならお手伝いします」
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作者名:鏡音リリィ | 作成日時:2011年10月16日 21時