イジワルな出会い (ページ10)

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最終話ページ10

いっつも心を乱すAちゃんの言葉はチクチクで

でもそれだけじゃなくて、やさしさもあって。

Aちゃんは、俺の心をかき乱すのが得意だけど

Aちゃんの心揺らす俺の言葉はある？
心の片隅に俺がいるなら…

「ねぇ、Aちゃん。ちょっと話さない？」

「…いいけど」

「俺ねー、ずっと嘘ついてたんだ
自分にも、周りにも。
俺に寄ってくる女の子はみんな俺の顔とかスペックとか、そういう外見だけ見て寄ってくるんだ
女の子にとっては、俺はただのアクセサリーと一緒。

身につけて、自慢したいだけ」

「…実際、そうなんじゃないの？
あんたがずっと嘘の笑顔はっつけてニコニコしてるから女子は舞い上がるんだよ？
自業自得でしょ

…でも、それはあんたの女の子を傷つけたくないって優しさなんでしょ？岩泉に聞いた

女の子を傷付けたくない、守りたいって思うんならまず初めに自分を守りなよ

…自分を守れない奴は誰も守れないよ」

あぁ、もうほんとに

この子はどれだけ好きにさせれば気がすむのか。

こんなに俺が欲しい言葉をくれるのはずるい

自分を守れなんて言ってくる子は初めてで。

Aちゃんがちゃんと向き合ってくれたのは初めてで。

「うん、俺は女の子にとってアクセサリーと一緒って思われてたの
知ってたからずっとひねくれてたんだよね

でも、Aちゃんは俺を見てくれた

だから…Aちゃんのこと、好きになったんだ

Aちゃん、好きだよ
今までのセリフなんかじゃない
嘘も付いてない

だから…付き合って欲しい」

ギュ…

君の心揺らせ俺の言葉で引き寄せて
本気を詰め込んだ少し真面目な愛で

「…及川のことは、そんなふうに思ってない…けど、

今までのセリフとは違うから
ちゃんと考えようと思ってる…///
でも、やっぱり急に付き合うとかは思えないから…

友達から___」

はじ…めて、名前呼んでくれた///

俺の心揺らす______

優しさ詰め込んで少しイジワル__なんだ

これは、俺の初恋物語
まだ、始まったばかりだ___________