家族会議 ページ49
その後、清彦が帰ってきた。
「ただいまー!」
いつも通りの口調で。
「おかえりなさい。手を洗ってきたら、ここへきてちょうだい」
「・・・わかった」
清彦は、上田の件についてだとわかっていた。清彦が座り、家族全員が円になった。
「清彦、今回の件なんだけど・・・」
「・・・もう、いいよ。僕は上田のことを何とも思っていない。ただ、努力して推薦を取ったことをけなされたのがいやなだけだったんだ」
「・・・わかってるわ。辛い思いをさせてごめんね、せめて、推薦でなくとも高校に行かせるだけのお金があれば・・・」
「お父さんとお母さんは、悪くない」
「ただな、清彦。せめて、俺たちには相談して欲しかった。だって、お前の親なんだから」
「・・・ごめん。どうしても言いづらかった。一生懸命お金を貯めて僕を中学校に入れてくれたのに、そんなに心配をかけたくなかった」
「いいのよ。親にはいくらでも心配をかけなさい!今の年齢でそんなことを考えることはないのよ。清彦がいつも頑張っていることくらい、わかっているんだから」
「わかったよ。今度からは気をつける」
「そうだな。よし、一件落着したことだし、今日はお祝いだ!」
「いやいや、それは、僕が高校に入ってからにしようよ!」
三人の笑いが家を包んだ。
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ぬっきー(プロフ) - 凪沙さん、ありがとうございます!まだまだ小説については、わからないことだらけですが頑張ります!読みに来てくださりありがとうございました!お互いに頑張りましょう! (2017年4月26日 19時) (レス) id: ebeb50a988 (このIDを非表示/違反報告)
凪沙(プロフ) - ぬっきーさん、読みに来ました!清彦君の成長物語なんですね!バッドエンド...ということで、幸せそうな清彦君に何かが起こるのか...とドキドキします(つД`)お互いに更新、頑張りましょうねっ! (2017年4月26日 1時) (レス) id: 69c3a15575 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:怜桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kazu-kazu/
作成日時:2017年4月22日 7時