理不尽 ページ37
清彦は、ついに腹が立ってきた。
「なぜ、僕ではいけないのですか?貧乏人は勉強するべきではないとでも言いたいのですか?そんなの、おかしいじゃないか!」
「あ?んだと!」
上田は、我慢の限界、と言った感じで清彦の胸ぐらをつかんだ。
「それ以上この俺にぐちゃぐちゃいうようならば・・・わかっているよな?」
清彦の目の前が赤く染まった。上田は満足げに床に倒れこんだ清彦を見下した。
「そうそう。こうじゃなくっちゃね。貧乏人はこの俺が支配すべき!ま、ここまでやらなかったら、お前もわかってくれないと思ってな。反省して、さっさとおとなしくすることだな」
清彦は、返す気力もなく、ただその言葉を聞いていた。上田は、清彦の背中を蹴ってから、ゆうゆうと帰っていった。
一人、教室に残された清彦はゆっくりと立ち上がった。帰らなくては。しかし、この顔はどうする?親に心配されるに決まっている。だめだ。心配させてはならない。一生懸命働いている父と母の顔が思い浮かぶ。しばらくこのことは黙っておこう。
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ぬっきー(プロフ) - 凪沙さん、ありがとうございます!まだまだ小説については、わからないことだらけですが頑張ります!読みに来てくださりありがとうございました!お互いに頑張りましょう! (2017年4月26日 19時) (レス) id: ebeb50a988 (このIDを非表示/違反報告)
凪沙(プロフ) - ぬっきーさん、読みに来ました!清彦君の成長物語なんですね!バッドエンド...ということで、幸せそうな清彦君に何かが起こるのか...とドキドキします(つД`)お互いに更新、頑張りましょうねっ! (2017年4月26日 1時) (レス) id: 69c3a15575 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:怜桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kazu-kazu/
作成日時:2017年4月22日 7時