検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:7,057 hit

理不尽 ページ37

清彦は、ついに腹が立ってきた。
「なぜ、僕ではいけないのですか?貧乏人は勉強するべきではないとでも言いたいのですか?そんなの、おかしいじゃないか!」
「あ?んだと!」
上田は、我慢の限界、と言った感じで清彦の胸ぐらをつかんだ。
「それ以上この俺にぐちゃぐちゃいうようならば・・・わかっているよな?」
清彦の目の前が赤く染まった。上田は満足げに床に倒れこんだ清彦を見下した。
「そうそう。こうじゃなくっちゃね。貧乏人はこの俺が支配すべき!ま、ここまでやらなかったら、お前もわかってくれないと思ってな。反省して、さっさとおとなしくすることだな」
清彦は、返す気力もなく、ただその言葉を聞いていた。上田は、清彦の背中を蹴ってから、ゆうゆうと帰っていった。
一人、教室に残された清彦はゆっくりと立ち上がった。帰らなくては。しかし、この顔はどうする?親に心配されるに決まっている。だめだ。心配させてはならない。一生懸命働いている父と母の顔が思い浮かぶ。しばらくこのことは黙っておこう。

普段と違う清彦→←放課後の教室



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (12 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
作品ジャンル:純文学, オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ぬっきー(プロフ) - 凪沙さん、ありがとうございます!まだまだ小説については、わからないことだらけですが頑張ります!読みに来てくださりありがとうございました!お互いに頑張りましょう! (2017年4月26日 19時) (レス) id: ebeb50a988 (このIDを非表示/違反報告)
凪沙(プロフ) - ぬっきーさん、読みに来ました!清彦君の成長物語なんですね!バッドエンド...ということで、幸せそうな清彦君に何かが起こるのか...とドキドキします(つД`)お互いに更新、頑張りましょうねっ! (2017年4月26日 1時) (レス) id: 69c3a15575 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:怜桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kazu-kazu/  
作成日時:2017年4月22日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。