ヌナを癒す会、始めました 2【SVT】

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SC side




「本気出す。」


JS「…なにが？」



「俺、今日から本気で優勝狙う。」




ヌナを癒す会とかいう小学二年生くらいが考える事を提案してからもうしばらく経つ。明日は全員で貸切プール行くつもり。だけど。



俺達は一向にAを癒すことに成功していないのだ。




例えば「いつもありがとう」と言葉に出すとしよう。
そんな言葉は捻くれ「今日もブサイクだな」という言葉に変わる。

例えばプレゼントを買ってあげようとしよう。

Aが好きだと言ったピアスを買った後。
なにかが捻くれその後アンパンマンのぬいぐるみを買ってしまう。



このままじゃダメだ。俺優勝逃す。

そう思ってしまった俺の焦りが、たった今波として押し寄せた。




JS「あはは、今更だね。僕の優勝はもう決まったようなもんだよ」

「は？お前みたいな悪魔が選ばれるわけねーだろ」

JS「何言ってんの？ここ最近の僕のAへの当たりの強さは10分の1にも満たないよ」



自信満々にそういうジスに嫌気がさす。ジェントルマンめ。死ね。腐れ。そう思いながらまだミンギュのとなりにいるAの姿を見た。

ミンギュが居るその居場所は俺のものだ。Aの隣は俺のものでなければいけない。何歳からの相棒だと思っている。お前らとは桁が違うんだよ。



なのに。なのに。なんでそうやって俺以外の奴らに入れあげんの。


あー無理。頭おかしくなりそう。Aの気が知れない。



独占権とか子供っぽいもの要らないとか言うやつがSEVENTEENに居ればいいんだけど、一度入り込んで仕舞えばその意見を曲げるのは難しいのだ。正直12人はライバルである。



「どうすれば優勝できると思う？」

JS「え、それ僕に相談する？」
「うん。お願い。もうなんでもいいから教えて。俺ほんと優勝したい。」

JS「Aの頭からスンチョルの好きな納豆かけてその後に身体中にスンチョルって名前書いてあげれば愛が伝わって優勝できるんじゃない」

「お前マジで死ね。」



こいつライバルだった。ジスに聞いた俺が間違いだった。


俺は明日から本気を出そうと思う。相棒の座の力思い知れ。

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