252話 ページ9
五「気分じゃないからってそんな拒否る必要ある?流石にちょっと傷付いたんだけど。」
『……ごめんなさい』
五「…………僕に何か怒ってる?」
『そんなんじゃない』
談話室でちゃんと相手しなかったの怒ってるのかと思って聞いてもすぐに否定される。
生理の週でもないし、普段しない勉強したから疲れてるのかと思ってたけどどうやら違うみたい。でも僕にはそれが何かはわからない。
五「じゃあどうして目を合わせてくれないの?僕の目見てよ。」
『……ごめん、』
五「はぁ……。ごめんじゃわかんないんだけど。」
少しでもくっついていたいという思いはとうの昔に消え去って僕とAの間に大きく溝が出来るかのように離れていた。
『ほんとうになんでもないの。ただちょっと疲れてて、今日は大人しく寝たいなって気分なだけだから。』
そう困ったように笑いながら言うけど、絶対そうじゃない事くらいわかる。
でもここで執拗く問い詰めても意味無いだろうし、一旦引き下がった。
五「それならいいんだけど。」
『うん。心配かけてごめんね。後今日出来なくてごめんなさい。今度でもいい?』
五「Aさんが乗り気じゃないなら仕方ないね。こういうのは2人でする事だから。」
頭をぽんぽんと優しく撫でるとまた目を逸らされた。
五「はぁあぁぁああ、今日はやる気でいたんだけどなぁ。」
『ごめん』
意図して目を合わせないようにしている。僕なにかしたかなと必死に頭を回してもなにも思い付かない。
いつも適当に仕事も勉強もしてるけどAさんのことに関してだけは誠意を持って接していたつもりだし、きっと本人が思ってる以上に僕はAさんの事愛してるのに。
五「今週の日曜日、ちょっと出掛ける。」
そう言えば言い忘れてた。と思ってキッチンに行ってしまたAさんにそう告げた。
するとAは少し考えて冷たい声色で僕に言った。
『私も日曜日、接待あるから。』
五「…………は?」
自分でも怖い声が出たも思う。それくらい衝撃だった。
五「なんて、言ったの?」
『日曜日、接待入った。』
五「何、Aさんキャバ嬢にでも転職したの?」
『してないけど。』
五「じゃあ接待って何。」
なるべく苛立ちを隠す努力はして、Aに近寄った。
接待ってそんなの特級呪術師がやる仕事じゃないでしょ。
どうして態々上に媚び売りに着飾って酒飲みに行くなんて正気じゃない。そんなの絶対行かせたくない。
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華渚(プロフ) - 夜一さん» ありがとう夜一さん!笑是非お時間あれば、読み返して暇を潰してくださいな笑 (2021年4月24日 8時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
夜一(プロフ) - 1人暮らしおめでとう華渚さん!!笑笑ゴールデンウィークの間にパンピー読み直そうかな。更新楽しみにしてまーす!! (2021年4月24日 8時) (レス) id: 9c7154762c (このIDを非表示/違反報告)
華渚(プロフ) - nekoさん» ありがとうございます!!更新しない間、前作今作読み返して暇を潰して頂けるととてもとても嬉しいです!なるべく早く復帰出来るように片付け頑張ります!! (2021年4月20日 10時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
neko(プロフ) - 初コメント失礼します。前作も含め華渚さんの小説が大好きでいつも開く度にわくわくドキドキしています!新生活大変だと思いますが応援しながら更新も楽しみにしています(^O^) (2021年4月20日 9時) (レス) id: be50ebfe24 (このIDを非表示/違反報告)
華渚(プロフ) - とことんさん» 泣きそうありがとう……泣 (2021年4月20日 9時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華渚 | 作成日時:2021年3月12日 19時