250話 ページ7
伏『もしもし、五条さんですか。』
五「はぁい。どーしたの、恵。」
談話室の入口にいるAさんの呪力が少し増幅したように思った。けどすぐ元の極少ない微弱な呪力に戻った。
いつも呪力を制限して一定に保っているAの呪力はまるで薄い水の膜がAの身体を覆っている様でいてみても綺麗。
伏『昼の12時に来るんですよね?遅刻しないで下さいよ。津美紀も来るんですから。』
五「うんうん、分かってる。日曜日でしょ。ちゃんと行くから。」
『___』
なにかAさんが呟いたように思えたけど生憎僕の耳まで届く事はなくAさんは談話室を出ていってしまった。
伏『それと結界の件なんですけど……』
五「ああ、それね。」
それから恵の見たものとそこからの考察を聞いていくつかの対処法を教えるとあっさりと電話を切られた。
五「居なくなった……」
Aの気配は完全に消えていて、近くに居ないことを悟った。
五「あーぁ。もっと話したかったのになぁ。」
悟今日僕の家来て。
そうAのLINEにメッセージを送ってもすぐに既読は着かず、仕方ないか。と重い腰を上げた。
今日は帰ってめいいっぱい甘やかして機嫌直してもらお。Aの好きなケーキでも買って帰ろっかな。
Aわかった。
家に着いてから暫くしてAから返信が来た。今まで何してたんだろうか。新しい任務でも受けてたのか?試験終わったばっかりなんだからちょっとぐらい休んでもいいのに。
なんかお腹空いたなぁと思いながら常備しているお菓子箱の中からグミを取り出して咀嚼する。
五「あっ、おかえり〜」
玄関のドアが開く音がして、姿を確認してから声をかけると小さい声でただいま、と言った。
五「今日の晩御飯何食べる?」
『……お腹あんまり空いてないかな。』
五「え?そうなの?」
『うん。』
五「じゃあ僕何食べよっかなぁ。」
『何か作る?』
五「僕作るよ?Aはゆっくりしてなよ。」
最後の1個を口に入れて咀嚼し、サングラスを取った。
『………うん、そうする。ありがと』
津美紀からお礼のLINEが入ってたけど返信は後でいい。今はAを堪能したい。そう思って両手をひろげた。
五「おいで?」
『うん……』
荷物を定位置に置いて、人1人分を開けて僕の隣に座る。それがなんか嫌で手を引いて強引に寄せて僕の両腕の中に収めるとゆっくり息を吐く音がした。
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華渚(プロフ) - 夜一さん» ありがとう夜一さん!笑是非お時間あれば、読み返して暇を潰してくださいな笑 (2021年4月24日 8時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
夜一(プロフ) - 1人暮らしおめでとう華渚さん!!笑笑ゴールデンウィークの間にパンピー読み直そうかな。更新楽しみにしてまーす!! (2021年4月24日 8時) (レス) id: 9c7154762c (このIDを非表示/違反報告)
華渚(プロフ) - nekoさん» ありがとうございます!!更新しない間、前作今作読み返して暇を潰して頂けるととてもとても嬉しいです!なるべく早く復帰出来るように片付け頑張ります!! (2021年4月20日 10時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
neko(プロフ) - 初コメント失礼します。前作も含め華渚さんの小説が大好きでいつも開く度にわくわくドキドキしています!新生活大変だと思いますが応援しながら更新も楽しみにしています(^O^) (2021年4月20日 9時) (レス) id: be50ebfe24 (このIDを非表示/違反報告)
華渚(プロフ) - とことんさん» 泣きそうありがとう……泣 (2021年4月20日 9時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華渚 | 作成日時:2021年3月12日 19時