249話 ページ6
〜五条 side〜
恵に体術や術式の使い方を教えるようになって早3ヶ月。基本土日に僕が埼玉まで行って日中は恵と訓練して、昼と夜ご飯は津美紀と3人で外食したり、家で作ったりしていた。
それでもやっぱり任務とかも入ってくるし、小一時間しか顔出せなかったり色々と不都合は起こった。やっぱり国家試験終わったらAさんにも協力してもらおうかなと思う。
そんなAが国家試験を終える日の週末、恵と津美紀の冬服を買いに行こうという連絡を先週恵と津美紀に買ってあげたケータイにしていた。
『さっとるぅ〜』
五「あれ、Aさん。久しぶりだね。元気だった?」
次の任務までの待ち時間に談話室で恵と連絡を取っているとAに背後から声をかけられた。
顔みてゆっくり話せるなんて久しぶりで、嬉しい。
『うん。元気だった〜。』
五「国家試験、この前だったんだよね。お疲れ様。」
『疲れたぁ。久しぶりにあんなに勉強したわ。』
五「意外とAさん真面目だなぁって思いながら見てたよ。」
『来年は悟くんがするんだよ?』
五「大丈夫、僕最強だから。」
『はいはい。』
僕の近くに寄ってきた事を確認してまたケータイに視線を落とした。恵との確認事項がまたあったし、恵の家に張った結界が少し傷付けられていた調査を恵に頼んでいた。
かすり傷程度だったし、恵でも問題ない。任務は小さい頃から小さいものを受けて積み重ねていくことも大切だから。
『……悟くん、』
五「んー?」
任務の相談を頑張って文字に起こしているけど、所詮小一。解読が難しくてAさんの言葉を聞き流してしまっていた。
『どこか外行く?家がいい?』
五「どこでも、」
なんの話か全然聞いてなかったからとりあえずどこでもいいと答えると肩をグーで殴られた。
五「イテッ。何?」
『はぁ……。考えといてね。』
いきなりどうした。そう思いながら顔を上げるとムッとした顔のA。
流石に構わな過ぎた……?
でも恵の報告も聞いてやらないとダメだし、どうしようか。そう考えてるうちにAさんは腰を上げて談話室から出ていこうとした。
______plll plll
その時僕のケータイが音を立てて震えた。流石に文字だけでは限界があると悟った恵が電話をかけてきたみたいだった。
正直今はAを構いたいし今すぐにでもイチャイチャしたいけど掛かってきた物は仕方がない。子供が必死に考えた結果だから大事にしてやろうと思い受話器を取った。
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華渚(プロフ) - 夜一さん» ありがとう夜一さん!笑是非お時間あれば、読み返して暇を潰してくださいな笑 (2021年4月24日 8時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
夜一(プロフ) - 1人暮らしおめでとう華渚さん!!笑笑ゴールデンウィークの間にパンピー読み直そうかな。更新楽しみにしてまーす!! (2021年4月24日 8時) (レス) id: 9c7154762c (このIDを非表示/違反報告)
華渚(プロフ) - nekoさん» ありがとうございます!!更新しない間、前作今作読み返して暇を潰して頂けるととてもとても嬉しいです!なるべく早く復帰出来るように片付け頑張ります!! (2021年4月20日 10時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
neko(プロフ) - 初コメント失礼します。前作も含め華渚さんの小説が大好きでいつも開く度にわくわくドキドキしています!新生活大変だと思いますが応援しながら更新も楽しみにしています(^O^) (2021年4月20日 9時) (レス) id: be50ebfe24 (このIDを非表示/違反報告)
華渚(プロフ) - とことんさん» 泣きそうありがとう……泣 (2021年4月20日 9時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華渚 | 作成日時:2021年3月12日 19時