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279話 ページ37

めんどくせぇ、と思いながらもその腕を離そうと手に力を込めるもビクともしない。

うーん、どうしよう。


『どうしても言わなきゃだめ?』

五「うん。」

『でも悟くんのこと傷付けたくない』

五「理由も分からずに振られ続けてるよりよっぽどマシだよ。」

『う''』

五「どうしても言いたくないの?」

『言いたくないっていうか、悟くんを傷付けてしまいそうで、』

五「僕は何言われても基本大丈夫じゃん。」

『そうだけど、』

五「それにAの気持ち聞いて傷付くとかないから、安心して。」


そう言って耳朶にちゅ、とキスを落とされた。


五「ねぇ、教えてよ。」

『…………わか、た。』


悟くんが良いなら、言った方がいいかもしれないし。

腕を剥がそうと握っていた手首から手を離し、悟くんの手の甲に自分の掌を重ねた。


『お風呂一緒に入ったら、その…………そういう事、すると思ってたから、』

五「うん、するよ。」


出来たらだけど。と悟くんは言った。


『それで、前私がされたの、薬で無理矢理感度を上げられてたから、もしかしたらもう普通の行為じゃ感じれないんじゃないかって思って、』

五「…………ん?」

『だ、だから!普通のじゃ気持ち良くなれなくて昔みたいに感じたフリしなくちゃいけないのかって、思ったの。悟くんとの行為にそんなことしたくないし、もうそうなってたら嫌だなって思ったからお風呂で1人でちょっといじってみたりしたけど、全然気持ち良く無くて、』

五「え?自分で?」

『だからもう私、悟くんと一緒に気持ち良くなれないんだって思ったからシたくないって、思って……』

五「え?……え、ちょ…………と待って」


悟くんは私から離れて額に掌を当てている。
やっぱり幻滅されただろうか?


『……悟くん?』


離れた悟くんを追うように振り返った。


五「え、1人でシてたの?」

『……ちょっとだけ、』

五「え、見たいんだけど」

『何言ってんの?』

五「いや、間違い。忘れて。」


何言ってんだこいつ、と思い首を傾げると悟くんは焦って否定した。いや、忘れませんけど。


五「1人でシてたってのが衝撃的すぎて他の文が霞んでた。」


暫くして戻ってきた悟くんは私の手を引いて風呂場に向かった。


『え、え、待って』

五「そんなに不安なら試せばいいじゃん。」

『ちが、』

五「それとも僕のテクニックが不満?」

『そういう事じゃ、』

五「なら大丈夫だね。」


そう言って私の服を剥いだ。


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華渚(プロフ) - 夜一さん» ありがとう夜一さん!笑是非お時間あれば、読み返して暇を潰してくださいな笑 (2021年4月24日 8時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
夜一(プロフ) - 1人暮らしおめでとう華渚さん!!笑笑ゴールデンウィークの間にパンピー読み直そうかな。更新楽しみにしてまーす!! (2021年4月24日 8時) (レス) id: 9c7154762c (このIDを非表示/違反報告)
華渚(プロフ) - nekoさん» ありがとうございます!!更新しない間、前作今作読み返して暇を潰して頂けるととてもとても嬉しいです!なるべく早く復帰出来るように片付け頑張ります!! (2021年4月20日 10時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
neko(プロフ) - 初コメント失礼します。前作も含め華渚さんの小説が大好きでいつも開く度にわくわくドキドキしています!新生活大変だと思いますが応援しながら更新も楽しみにしています(^O^) (2021年4月20日 9時) (レス) id: be50ebfe24 (このIDを非表示/違反報告)
華渚(プロフ) - とことんさん» 泣きそうありがとう……泣 (2021年4月20日 9時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華渚 | 作成日時:2021年3月12日 19時

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