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『…私、ですか。』
「そうよ。それ以外に誰がいんのよ。」
「ねぇこんな鈍そうな女が悟様の彼女なの?」
「ほんとに彼女かすらどうか怪しくない?」
「たしかに!この女が勝手に言ってそう!」
「幾ら積んだのかしらね。」
と口々に悪口を言われる。いや、勝手に言っとけ、って感じだけどさ。この人ら私の左薬指見えてないのかな?あの人金積まれた女にこんなことるような人に見える??馬鹿なんか?まぁいかにも頭悪そうには見える。
『私みたいなら醜女が幾ら積んだとて、五条様に御相手してもらおうなど、烏滸がましいですよ。』
わざと左手を口に当てクスクスと笑う。それでも気付いてるのか気付かないフリをしているのか悪口を言う女達はまだ辞める気配がない。
「ならどうして一緒にいるわけ?」
『さぁ?それは五条様に直接理由を聞いてください。私には分かりかねます。』
「あぁ、なるほど。金じゃなくてカラダね。カラダ使って悟様に取り入ったの。」
何奴も此奴も金が体かの2択しかないんか。
『だから、そういうのは本人に聞いてくださいよ。』
取り繕うのもめんどくさくなってきてふと悟の呪力を感じてそっちの方向を見ると少し早足で遠くの方の御手洗から帰ってきてる悟が見えた。
『噂をすれば、戻ってこられましたよ。』
ソファーから立ち上がって手を振ると悟も手を振り返してくれた。すると私と悟の間にいた女たちはキャーキャー言い出し、小走りに悟に飛びついた。
『うげ、』
女の変わりようってすご。
「悟様!お久しゅうございます。」
五「え、誰。」
「えっと、華でございます。浅田家の、」
五「あー……ごめん、忘れたわ。」
さっきまで私に掴みかかるぐらいの勢いだった女の人達の顔がどんどん萎んでいくのが面白くてついつい笑いそうになった。
「わ、わたくしは、?」
五「ごめん、全員わかんないや。」
「そんなっ、あの夜、いっしy「わるいけど、」…へ、」
五「彼女の前でそういう話するの辞めてくんない?」
両腕にまとわりついた女の人を退けて私の元へ歩いてきた。
『ふふ、』
五「ちょっとー、何笑ってんの?」
『いや?面白いなぁって』
左手で口を抑えてクスクス笑っているとその手を取られた。
五「指輪、正面ズレてる。」
『あ、ほんとだ。』
悟が指輪を回して元の場所に直してくれた。
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華渚(プロフ) - あやさん» うわーーーーん!!いつかできることを願ってます!(泣) (2021年7月23日 20時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 占ツク内検索の検索設定、やっと見つけました! でも…コンテンツフィルダリングは「行わない」になっていました。最後の砦が…(号泣) 私だけ入れない帳が降りているとしか考えられません(ToT) 色々と可能性を考えて下さりありがとうございましたm(__)m (2021年7月23日 20時) (レス) id: 7f35e3342c (このIDを非表示/違反報告)
華渚(プロフ) - あやさん» 作品を検索する時にワードを入れるところの下にあります! (2021年7月23日 20時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 「ページ/検索に表示」はONになっています。占ツク内検索の検索設定はどこにありますか? (2021年7月23日 20時) (レス) id: 7f35e3342c (このIDを非表示/違反報告)
華渚(プロフ) - あやさん» ページ/検索に表示ってONになってますか?後は占ツク内検索の検索設定でコンテンツフィルダリング行わないにするくらいしか思いつかないです……。ごめんなさい(泣) (2021年7月23日 17時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華渚 | 作成日時:2020年10月28日 21時