櫻 ページ41
入学して1週間。最近頻繁に悟のケータイが鳴る。
『ケータイなってますよ、五条先生。』
それは任務中でも授業中でもお構い無し、
五「あー、うん。」
彼も彼で出たりはしない。
伏「五条先生、この時期になるといつもですよ。」
『そーなの?』
伏「実家から電話かかってくるんですよ。」
五「恵、言わなくていいから。」
『え、実家?出なよ。』
五「ほらー、こうなる。」
『え?急用かもしんないじゃん。』
伏「……1年に1回御三家が集まる日があるんです。それに出ろって昔から電話かかってきてます。」
『そんなのあるんだ。行けばいいのにね?』
伏「俺を保護してから俺も連れて来いってうるさいみたいで、数年は行ってないみたいです。」
『あーはん。五条先生過保護だもんね。』
五「ねぇ、なんで説明しちゃうの?」
『恵は私が見ててあげるから五条先生1人で行ってこればいいじゃん。』
伏「俺は1人でも待てますし別に待ってる気もないです。」
五「そういう問題じゃないんだけどなぁ…。」
ある日の任務帰り、伊地知さんの運転する車の中でブーブー鳴ってるケータイを横目に話していた。
五「この歳になってくると縁談縁談煩いんだよ。そんな所に僕1人で行っていいの?」
『?…行けばいいじゃん。』
五「この子ぜーんぜん嫉妬してくんないの。嫌になっちゃう。」
あー!と長い脚を組み直して名案を思いついたみたいな顔して私を見た。
五「Aが一緒に来てくれるってなら行ってもいい。けど、絶対僕から離れないでね。」
『え''、私行くなんていt「はい、じゃあけってーい。伊地知、行き先変更。六本木まで向かって。」……。』
伏「ご愁傷さまです。」
『そこは助けてよ…』
1度切れて再度ブーブーなり始めたケータイの通話ボタンを押した。
五「もー、うるさいなぁ。……わかったってば。行くって。じゃ。」
と少し怒った声で言って一方的に切ってた。
『え〜、私この雰囲気の中行きたくねぇ…。』
五「テキトーに挨拶したら帰るから、すぐすぐ。」
『あ''〜〜、』
伏「(どうしてこの人の中にバックれるって言う選択肢はないのだろうか。)頑張ってください。」
六本木の目的地まで着いたのか伊地知さんが車を停めて、私と悟が車から降りた。
伏「じゃあ俺、先に帰ってますんで。お疲れ様でした。」
五「はぁい、おつかれ〜。」
そう言うと恵を乗せた車は高専へ向かっていった。
.
1289人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
華渚(プロフ) - あやさん» うわーーーーん!!いつかできることを願ってます!(泣) (2021年7月23日 20時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 占ツク内検索の検索設定、やっと見つけました! でも…コンテンツフィルダリングは「行わない」になっていました。最後の砦が…(号泣) 私だけ入れない帳が降りているとしか考えられません(ToT) 色々と可能性を考えて下さりありがとうございましたm(__)m (2021年7月23日 20時) (レス) id: 7f35e3342c (このIDを非表示/違反報告)
華渚(プロフ) - あやさん» 作品を検索する時にワードを入れるところの下にあります! (2021年7月23日 20時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 「ページ/検索に表示」はONになっています。占ツク内検索の検索設定はどこにありますか? (2021年7月23日 20時) (レス) id: 7f35e3342c (このIDを非表示/違反報告)
華渚(プロフ) - あやさん» ページ/検索に表示ってONになってますか?後は占ツク内検索の検索設定でコンテンツフィルダリング行わないにするくらいしか思いつかないです……。ごめんなさい(泣) (2021年7月23日 17時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:華渚 | 作成日時:2020年10月28日 21時