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『……散々人を呪い殺しておいて自分の子供は助けろって?おかしな話しね。』
如何にも人間らしい。
「…そう、そうね。そうよね。」
『終わり?』
「えぇ。」
『それじゃあ、』
呪力を込めた刀で首を斬った。
その女の首はごん、と言う音と共に地面へ落ちた。
『………おわった、』
はぁ、と息を1つ吐いて冥さんに電話をかける。
『……もしもし、終わりました。』
冥『観てたよ。全部。凄いね。準特級を一撃で仕留めるだなんて。1級呪術師じゃ足りないんじゃないか?』
『あれ、そんなにありましたか?』
冥『おや、無自覚かい?』
『……死体の処理の通達お願いしてもいいですか。』
冥『委細承知。どこか行くのか?』
『はい。少し気になる事があって。すぐ戻ります。』
冥『了解した。また後で会おう。』
『はい。』
通話を切り、ケータイをポケットに仕舞った。
この女性の子ども。生きてどこかに閉じ込められているのだとしたら、死んじゃうよな。何もしてない何も知らないこどもがいきなり誰も帰ってこなくなったら怖いよな。
『ちょっとだけ、見に行こうか。』
シロを出して大きくなった背中に乗った。
【凄い死臭だ。】
村に着いた瞬間シロがそう言った。
『死体、いっぱい埋まってるみたいだね。』
あちらこちらに沸く呪い。
『ほんと、屑。』
自分達は至福を肥やしてただ人を呪い殺す。その呪いに自分達の子どもを生贄に捧げているだなんて。
『気狂ってる。………【鰐】』
ズルっと【鰐】が出てくる。
『好きに食っていいよ。』
【鰐】と【玉犬】が辺りに散ってる呪いを食い殺す。その間に私はあの女性の残穢を追って1つの家に着いた。
ガラガラと昭和感溢れる引き戸を開けて土足のまま家に上がった。
すると突然アンモニア臭と腐臭が臭ってきた。
『う''、』
思わず鼻を腕で覆う。
『なに、この匂い、』
ぎ、ぎ、と歩く度に鳴る廊下。
決して広くはない家の1番奥の部屋。
『ここだな、』
破れている障子の戸を開けると布団の上に横たわっている死体。あの女が言ってた子どもとはこの子の事だろう。
『はは、これで生きてるとか。ウケる〜』
蛆が沸いて蝿が集っていて腐り骨も見えてそこから数多の呪いを生み出している死体。これで助けてくれ?ほんと笑わせる。
『あーあ。来て損した。』
湧き出ている呪いを祓ってその家を後にした。
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華渚(プロフ) - i☆Risさん» いえいえ!こちらこそです!応援ありがとうございます! (2020年11月17日 8時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
i☆Ris(プロフ) - 華渚さん» ありがとうございます☆彡 (2020年11月17日 4時) (レス) id: aed115f5b0 (このIDを非表示/違反報告)
華渚(プロフ) - i☆Risさん» 読んでくれてありがとうございます!3の最後の話に行き方書いてるので是非そちらを参考にしてみてください!知恵袋見ながら書いたので、私の説明で分かりにくかったらそちら参考にしてみてください! (2020年11月16日 17時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
i☆Ris(プロフ) - はじめまして!!こちらの小説にはまって一気に読んでしまいました!五条先生大好きです(゜∇^d)!!質問何ですがどうしても裏のいきかたが分かりませんすみません教えて頂けますか?よろしくお願いいたします! (2020年11月16日 17時) (レス) id: aed115f5b0 (このIDを非表示/違反報告)
華渚(プロフ) - もも汰さん» コメントありがとうございます!とても励みになります!更新頑張ります!本当にありがとうございます!! (2020年11月16日 0時) (レス) id: c7e672e97b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華渚 | 作成日時:2020年11月3日 8時