ふたりばなし2 (ページ8)

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「・・・耐えられへん。」

「慎吾、分かる。お前の気持ちはよー分かる。」

「卓さん、なんなんすか遥輝さんごっつ女々しいんスけど！面倒くさいんスけど！！」

「そぉーっとしといてやるのが一番」

そんな卓さんと慎吾の会話はバッチリ聞こえてんねん。

俺はというと、あの日に送った

ー「俺からはもう連絡せーへん」

についた既読、をずーっと、ずーーーっと見つめとる。

「あっ！もしもしA？！お前意地張ってねえで、遥輝さんにはよ連絡せぇよ！毎日お通夜やで？！こっちの身にもなれ？」

隣で突然Aに電話をし出す慎吾に焦る俺。

・・・かっこわる・・・。

「は？！病院？！？なんでや？？！！」

その聞こえた言葉に、Aに何かあったのかと一瞬真っ白になる。

慎吾はすかさずスピーカーホンに切り替える。

『本当はこんなつもりじゃなかったの。無理してる自覚もなかったし、頑張れてるって思ってたのに、本当情けなくて嫌になる。』

「Aは溜め込む癖あるからな～。」

『ふふっ、慎吾ちゃん、遥輝の次くらいに私のこと分かってるよね。』

「何わろてんねん。大体Aが遥輝さんに連絡せーへんからこっち困ってるんやって、自覚ある？」

『ごめんなさい。私も本当は会いたくて、素直になかなかなれなくて、ねー。どうしよっか(笑)』