好きでいてもいいですか？�� ページ21
「友達になろう」
の言葉はきっと幻だった。
あれから亮くんとは話すことなく１週間が経った。
とある日、朝から大雨が降っていた。
偏頭痛持ちの私は朝から頭が割れそうなほど痛く、授業中も痛みに耐えるのに必死だった。
なんとか耐え抜いた放課後、体調が優れないためすぐさま帰ろうとすると、クラスの女の子から日直の仕事の代理を頼まれる。
日誌だけではなく、その他の雑務もだった。
『あの、今日は体調が悪くて・・・ごめんなさい。』
本当に具合が悪かったから、断ったことがなかったけど、勇気を出して言った。
「は？」
クラスの女の子の中でもリーダー格の女の子だったから、私は勿論睨みつけられた。
「いや、いつも断んねえのに、なんで？」
『あの、体調が悪くて、って』
「知らねえし〜〜なんだよこれくらいでしか居る価値ねえんだからやれよ〜」
「ちょっと里奈、やめなって(笑)」
「事実じゃん。暗いし地味だし、頼まれたこと断らないから皆優しくしてやってんだからさ〜！」
痛い頭が更に痛む。
『え、それ、どういう』
「なにアンタ無条件で当たり前に皆に優しくされてるとでも思ってたの？」
「いやウッソ！まじで？」
『・・・。』
「みんなあんたのこと奴 隷か何かとしか思ってないんじゃない？機嫌損ねたら変わってくれないかもって思ってあえて優しくされてんだからさ、ね？だからほら日直の仕事、お願いね？」
その目は「断ったらどうなるか分かってんだろうな」という強い圧力のある目だ。
『は、はい。』
自分はこんなに弱い人間だったろうか、と嫌気が走る。
学校という狭い檻で、その中でしか生きられないような人たちをどこかで蔑みながらも、実際には断れない、弱い人間だ。
「やった！ほら、早く石川たち待ってるから行こ！」
ー亮たち、か。
その一言で想像がついた。
雨の日は運動部の部活がおやすみになることが多い。彼女たちはきっと、石川くん達とどこか遊びに出かけるのだろう。
ああ、頭が痛い。
私だって、あの子たちのようにキラキラしながら、堂々と石川くんと出かけられたらどんなに幸せなんだろう。
金曜日の日直は資源ゴミなどの普段捨てないゴミ達をゴミ捨て場へと運ぶ。
クラっと視界が歪んだ気がした。
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オむライス(プロフ) - ずゅんさん» ありがとうございます。では堀くんが5歳年上で高校の野球部の練習を毎日見に来ている中高一貫校の中学生って言う設定で最終的には付き合うっていう内容でお願いします！ (2019年6月14日 6時) (
レス) id: e648f2af03 (このIDを非表示/違反報告)
ずゅん(プロフ) - オむライスさん» コメントありがとうございます！できる限りお答えしたいのですが、具体的な内容ってありますか？例えば年上年下とかリアル設定とか・・・もしございましたらお聞かせ下さい！ (2019年6月14日 1時) (レス) id: 40397177cf (このIDを非表示/違反報告)
オむライス(プロフ) - すみません、リクエストって可能でしょうか…？もし可能であれば堀くんをお願いしたいです！ (2019年6月14日 1時) (レス) id: e648f2af03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ずゅん | 作成日時：2018年4月1日 5時
