惚れたが負け�� ページ11
とぼとぼと歩く帰り道。
もう閉められた街中のショーウィンドウに映る自分は、Ｔシャツに黒いスキニーパンツ、スニーカー。髪の毛は短いし、キャップ。
すれ違うワンピースの女の子たちはいい匂いがしていて、ああ、わたしがああいうのを着れる子だったらなあ。とか考える。
ぐるぐる色んなことを考えて、西川さんを頭の中で殴る。
上沢は本当にわたしのこと軽い女だと思ったのかな。嫌ったのかな。もう仲良くしてくれないのかな。
またぐうううっと、涙がこみ上げてきて限界で、タクシー乗り場からタクシーに乗り込んだ。
「◯条◯丁目まで」
すると、
「俺も乗ります！！」
上沢が乗ってきた。
「え、上沢。」
15「俺もいく」
「いや、え？」
運転手「お客さん知り合いかい？」
「え、あ、はい」
運転手「場所は？同じ？」
15「大丈夫です。お願いします。」
タクシーの後部座席、隣には上沢。
「え、なんで」
15「A、ごめん」
「へ？」
15「言いすぎた。ごめん。」
「・・・」
私の手を握ると自分の膝に乗せた上沢。
タクシーの中だから場所を弁えてるのか、私が黙るとそれ以上のことは言わなくなった。
手から緊張が伝わって、気持ちが伝わってしまうのではないかと思うくらい心臓が波打つ音が聞こえる。
運転手「ここでいいですか？」
15「はい、大丈夫です」
代金は上沢がちゃっちゃと払ってしまい、私は手を繋がれて、自宅マンションへと入っていった。
15「何階？」
「9階・・・」
15「結構いいとこ住んでんだな」
「ねえ」
15「ん？」
「すごいムードぶち壊すこと言ってもいい？」
15「・・・なに？」
「手汗・・・」
エレベーターの中、私も上沢も手汗が酷くて手を繋いでいられなくなってしまった。
上沢は深いため息を吐くと、
15「これも結局惚れた弱みってやつか〜！」
と項垂れた。
「え？ほれた？え？」
15「まあ、話は家入ってからだな」
「は？うちに来るの？え？」
15「この流れ行くに決まってんだろうが！ここまで送って帰るやついるかよ何時だと思ってんだよ」
「・・・もう、拒否権なさそうだからいいけどさ」
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オむライス(プロフ) - ずゅんさん» ありがとうございます。では堀くんが5歳年上で高校の野球部の練習を毎日見に来ている中高一貫校の中学生って言う設定で最終的には付き合うっていう内容でお願いします！ (2019年6月14日 6時) (
レス) id: e648f2af03 (このIDを非表示/違反報告)
ずゅん(プロフ) - オむライスさん» コメントありがとうございます！できる限りお答えしたいのですが、具体的な内容ってありますか？例えば年上年下とかリアル設定とか・・・もしございましたらお聞かせ下さい！ (2019年6月14日 1時) (レス) id: 40397177cf (このIDを非表示/違反報告)
オむライス(プロフ) - すみません、リクエストって可能でしょうか…？もし可能であれば堀くんをお願いしたいです！ (2019年6月14日 1時) (レス) id: e648f2af03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ずゅん | 作成日時：2018年4月1日 5時
