ありきたりじゃない恋 (ページ10)

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10.ぎこちないページ10

「まずは、この間お手紙くれて、その、すごくそのあと頑張れました。ありがとうございます。」

「いや、あの、あんな手紙、本当に申し訳ありませんでした。」

「謝らないで下さい。すごく嬉しかったんです。」

「・・・、でもこんなチケットとか頂くようなあの、」

胸まで伸びた長くてキレイな髪の毛を耳にかけながら、俯いてる。

こういうときは思いきって気持ちを言おう。

それでダメなら諦める！

そう思って、素直に気持ちを伝えた。

「あの手紙、数年ぶりにあんな真剣なラブレターを貰って、送り主はどんな子なんだって想像をしちゃったんです。」

「・・・気持ち悪かったですよね。」

「いや、本当に嬉しくて字とか文から気持ちがすごい伝わったんです。」

「・・・」

「こういうのってもっと慎重な方がいいかなと思ったんですけど、もうストレートに伝えます。

あの手紙からずっときになっていて、
今日お会いして更に思いが固まりました。

交際を前提にお友達になってくれませんか？」

頭を下げてお願いをした。

我ながら不器用だな、と思ったが頭を下げたまま静止してると、彼女からのリアクションがなくて、恐る恐る顔を上げたら

「え？！大丈夫と？！？」

顔を真っ赤にして固まっていた。

ん？これってどっちの意味？