44.酔い ページ44
「え?!卓さん酔っ払ってる?!」
「剛〜卓のこと励ましてやって?」
「え、鍵さんなんかあったんですか?」
「A〜浮気せんでくれえ〜〜〜」
「さっきからコレばっかり」
「奥さんから話あるって言われたんだって」
「・・・ああ。」
珍しく酒をものすごい勢いで飲んでいる自覚はあった。
理由はAが冷たかった。しばらく連絡が返ってこなかった。話があるって言われた。
「浮気なんかな?浮気なんかな?なあ?遥輝?」
「卓さんちょっとキャラ変わりすぎやって」
俺が遥輝に絡んでる最中、鍵谷と剛は
「あれ、卓さんの奥さんになる人って」
「ファンレターの彼女」
「そうっすよね。あれ、卓さんにゾッコンなんじゃないんですか?」
「そうだと思ってたんだけど・・・」
そんな会話をしていたらしい。
「俺な、ちゃんと結果出して、いいとこ見せてから結婚やろ!って思ってまだ籍いれとらんのよ」
「去年は怪我しよったし、いい結果出せんかった」
「Aは呆れとるんかなあ・・・」
「俺はAからファンレターもらった日から、人生がこんなに変わったのに、違ったんかなあ」
次から次へとまあ出てくる出てくる。
Aへの気持ちが溢れて止まらんくて。
「詳しいことは明日直接聞けばいいだろ!」
こんなときも親友の鍵谷はドライだった。
「ほんともうすこし励ますとかないと」
「お前に今励ましをしたところで何も生まれないよ」
「鍵さんつめたっ」
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作者名:ずゅん | 作成日時:2017年9月9日 0時