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36.余裕なんてなかった ページ36
オフは自主トレを中心に、トレーナーと相談しながら来季1年を怪我なく過ごすための体作りに徹底した。
AもAで、仕事を今まで通り行なっていて、寒い北海道でのトレーニングは控えて基本的には鎌ヶ谷で過ごしていた。
俺は、婚約もしてるし、婚約指輪も渡した。Aも受け入れてくれて、入籍は先延ばしにしてる。
今年こそ、今年こそ、という気持ちだった。
連絡は取り合うものの、自ずと回数は減る。
「A今何してる?」
LINEを入れても一向に返事が来なかった。
あれ?と思ったのもつかの間、気づくとアリゾナキャンプが始まり、そして終わろうとしていた。
「そういや卓、Aちゃんとはどうなった?」
「あー、連絡しても返してくれなくて」
「はあ?お前それから連絡してねーの?」
「え、うん、まあ」
「え、うん、まあじゃねーよ。婚約したからって気抜いてんなよ?!」
「どういうことだよ(笑)」
このとき鍵谷に言われたことを甘く考えていた俺は、この後に痛い目に合うことになる。
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作者名:ずゅん | 作成日時:2017年9月9日 0時