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頭べちゃべちゃ ページ11

わたしも髪の毛が濡れていることを忘れてその心地よい温度にそのまま胸に頭を思わず寄せた。



「・・・A?」
「ん〜」

端から見たらきっとカップルだ。きっとカップルだ。
外だったら恥ずかしくてとてもじゃないけど出来ない。
けれどこれはわたしの家だと思うと、翔平くんだと平気だった。

名前を呼ばれ顔を上げた瞬間唇に何かが触れた感覚があった。
目の前に彼の顔がある。


・・・キスしてる。


ほんの数秒だったのに世界が反転するほどの衝撃を受けた。

「A。結婚しよう。」


さっきまでうつらうつらしていたはずの翔平くんなのに今はきりっとした表情を見せていて。

「やっぱり俺はAと結婚したい、Aに俺の人生を支えてほしい。」

真剣にそう伝えられ

「・・・泣かないで。」

不思議と涙があふれていた。




ソファに二人で向かい合って、真剣に話す。

「ロマンチストに思われたりすると恥ずかしいんだけどさ、」
「うん」
「Aを抱きしめたら、今しかないって思った。」
「ロマンチストだね。」
「・・・やめてよ〜・・・」

そうして彼は語ってくれた。今後のことを。
自分がいずれメジャーリーグへ行くとき、奥さんが必要だっていうこと。
それは近い将来であること。
今Aを逃すと自分は結婚が出来ない気がしていること。
Aに自分の人生を背負わせることは不安だし迷惑かもしれないけど・・・


「絶対に手放したくない、ついてきてほしい。」



翔平くんの真剣な思いが胸に溢れてきて自分の中にも突如覚悟が産まれてきた。

突然かもしれないけど、わたしと翔平くんは結婚の約束を交わした。


その日オフだと言っていたものの、トレーニングが控えているため昼前に翔平くんはタクシーから寮まで帰った。私はすぐに母親への電話をした。




「・・・おかあさん、わたし結婚する。」

電話越しで母は泣いていた。

ご挨拶なるもの→←気づけば朝



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ずゅん(プロフ) - おぐさん» こちらこそありがとうございますヽ(o´3`o)ノ早速ニヤニヤしながら妄想膨らませております☆ご期待ください! (2016年12月8日 19時) (レス) id: ba0f5b3a68 (このIDを非表示/違反報告)
おぐ - 早速のお返事ありがとうございます!知ったのは最近ですが、結婚はもう何年も前にしてるのでググってみてください(笑)お相手は大谷くんかやー様でお任せします! (2016年12月7日 22時) (レス) id: 7eaeb49283 (このIDを非表示/違反報告)
ずゅん(プロフ) - おぐさん» コメントありがとうございます!!そんなことが実話に起こってるんですか?!ググります。(笑)ぜひ!書きたいです!因みにお相手はどなたがご希望でしょうか〜〜??これからも気軽にコメントしてください!! (2016年12月7日 21時) (レス) id: ba0f5b3a68 (このIDを非表示/違反報告)
おぐ - いつも更新楽しみにしています!ずゅんさんにリクエストがあって一念発起して送りました。ファンレターから文通して?遠距離恋愛の上結婚した野球選手と一般女性の本当にあったエピソードを聞いて、ぜひ書いてほしいです!よろしくお願いします! (2016年12月7日 20時) (レス) id: 7eaeb49283 (このIDを非表示/違反報告)
ずゅん(プロフ) - まおさん» わわわわ!!!ご覧頂けていたのですね〜〜TT感無量〜〜TTや〜〜妄想と理想をおおいにぶちこんでおりますヽ(o´3`o)ノツイッターのフォローもありがとうございました!! (2016年12月5日 7時) (レス) id: ba0f5b3a68 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ずゅん | 作成日時:2016年12月3日 15時

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