27.はらはら ページ27
「A、ここ座って。」
「はい・・・。」
「そんな顔すんなって。悪い話じゃない。俺にとってはいい話。名前次第なところもあるけど・・・」
いい話とかいいながら不安を煽るような言い方をする卓ちゃんにもう既に泣きそうだった。
「実はAん家の前で週刊紙に撮られた。」
え？？！？
大きな声が出そうになった。
「その件で球団から呼び出されてて、遅くなったんだごめん。」
頭を下げる卓ちゃん。
「それでなんだけど、」
「いいよ」
「え」
「卓ちゃん大事な時期だもんね、わたしいない方がいいよね」
「いや、そうじゃなくて」
「わざわざここまで連れてこないほうが良かったんじゃないの」
「A。」
「ただでさえ」
「A、聞いて。」
混乱で次から次へと言葉が溢れでる中、私の両肩を強くつかんで、卓ちゃんはこう放った。
「上には『野球に理解のある彼女で将来まで考えている』って言ったよ。そしたら『いいパートナー持ったな』って言ってくれた。」
ネガティブな気持ちが止まらなくて、黒い気持ちが渦巻いていたけど、卓ちゃんの言葉でパァッと晴れた気分だった。
「まだまだお互いを知るには足りてないかもしれない。でも俺にはA以外考えられない。Aとこれからもささえあっていきたいんだ。」
「卓ちゃんっ、」
「結婚したい、Aと。」
「わたしも、」
言い終わる前から既に卓ちゃんの腕のなかにいた。
その日は初めて卓ちゃんと深く愛し合った。
いつもより男らしい卓ちゃんの体温に触れることができて、私たちはまたひとつお互いを知った。
「Aってすっぴん童顔すぎるわ」って朝言ってきたことはまだ許すつもりないですけど。
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ずゅん(プロフ) - えりさん» はじめまして！コメントありがとうございます。お褒めに預り気分最高です！(笑)目指せ日本一！ヤクルトは山田の応援歌くらいしか分からなくて ﾟ ﾟ ( Д )野球お勉強してるところなので、是非ヤクルトも注目します。これからも宜しくお願い致します！！ (2016年10月2日 22時) (
レス) id: ba0f5b3a68 (このIDを非表示/違反報告)
えり - はじめまして(*^^*)真面目な中島さんのイメージにぴったりで優しい気持ちになれるお話で大好きです！優勝しましたねー（≧∇≦）実はヤクルトファンなのに日ハムにハマってます（笑）テレビの前で泣いてました。ここまできたら日本一！お話楽しみにしてます！ (2016年10月2日 21時) (レス) id: 4c6f302957 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ずゅん | 作成日時：2016年8月26日 17時
