嫌よ嫌よもなんとやら／ドンキホーテ・ドフラミンゴ ページ5
私の好みの男性のタイプは清楚系。あと細マッチョ。めがねをかけていたら尚良い。
とまあそれはさておき、私はこの頃求愛されている。
派手でマッチョでファッションセンスが壊滅的な、ドレスローザ国王に。
私はごくふつうの国民で周りの人の目を引くほどの美貎を持ち合わせているわけでもない。それなのになぜ国王様に求愛されているのか、よくわからないけど。
答えは決まっている。
「タイプじゃないので無理です」
ソファに足を組んで座る国王様、もといドフラミンゴは楽しそうに笑う。
こうして彼の部屋に招かれて告白されるのも今日で1週間目になる。ことごとくフってるけどね。ちょっと……タイプが正反対。
「相変わらず容赫しねェなァ、姫様？」
「いい加減諦めていただけるとうれしいんですけどねえ」
「フッフッフ！そういいながらもここに居続けるのは満更でもねェからだろう」
「今ドレスローザから一刻も早く引っ越すために貯金してるところです」
「……フッフ、そうか」そう言うドフラミンゴの声は震えている。案外打たれ弱いらしい。
しかし、ぷるぷる震えながら目頭をつまみ涙を抑える姿には不覚にもきゅんとしてしまう。母性が湧くというか。
こういうギャップのせいでついこの人を甘やかしてしまうのだ。
「し、仕方ないですね。じゃあアピールしてもいいですよ」
わかりやすくぱっとドフラミンゴの顔が輝く。こういうとこだぞ、本当に。
立ち上がったドフラミンゴは得意分野だとでもいいたげにソファに座る私の足元に膝まづく。
が、私はそれを手のひらで制した。
「そういうのじゃないです」
「え、はあ……」
「私へのアピールはラップでしてもらいます！」
いやいやいや、べつにこの人が何でもしてくれそうだからって遊んでるわけじゃないよ？無茶振りして諦めてもらおうとしてるだけだからね、うん。
ドフラミンゴは「ラップ……？」とあからさまに顔を引きつらせている。
私は大爆笑したいのを口元を手で覆うことでなんとか抑えた。
しばらく沈黙が続き、やがて、笑いの波がやっとおさまってきた頃に俯いていたドフラミンゴが顔を上げた。
「おれは大海賊、大好きドレスローザ王国。……君に恋したことに後悔中、だけども君に航海中」
もう笑いがおさえられなかった。
顔を両手で覆い足をばたつかせているとつられたドフラミンゴも小さく笑いだしだ。
「で、返事は？」
「タイプじゃないので無理です」
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湊叶(プロフ) - 初めまして！とても素敵です！！特にドフラミンゴのラップが面白すぎて、なかなか先に進めませんでしたwラップ言わせておきながら辛辣な反応、最高です！www (9月29日 11時) (
レス) @page5 id: c4b042ee06 (このIDを非表示/違反報告)
ずーよ(プロフ) - 星猫さん» ONE PIECE、NARUTO、最遊記などいろいろ好きです！それから、合作のお誘いありがとうございます。とても嬉しいのですがお断りさせていただきます……すみません。 (2021年10月14日 17時) (レス) id: 5462d1d25a (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - ずーよさん» 知ってるアニメは何ですか？後、一緒に合作しませんか？ (2021年10月14日 17時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
ずーよ(プロフ) - 星猫さん» 高評価にコメントまで……！ありがとうございます！！ (2021年10月14日 16時) (レス) id: 5462d1d25a (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして！とっても素敵ですね！高評価しました！ (2021年10月13日 21時) (レス) @page7 id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ずーよ | 作成日時：2021年10月9日 16時
