月はひとつだけ／ロロノア・ゾロ ページ1
「おれの側にいてくれ」＿＿ゾロの告白はとてもシンプルなものだった。
月の綺麗な夜に一丁前にムードなんかを気にしながら照れ臭そうにするゾロを私は盛大に笑った。それはもう盛大に、笑いすぎて涙が出て前が見えなくなるくらい。
そんな私をゾロが抱きしめるから、また泣いてしまった。
私は知っている。ゾロが不器用で馬鹿で一直線なことを。
「1010！1011！1012！！」
拝啓お父さんお母さん。私は今筋トレ中の恋人の背中に座っています。
側にいてくれってこういう物理的なことなんですか？
ゾロと恋人になって早1年。私はゾロの側にいる(物理)。
筋トレ中もずっと近くにいるし、食事のときは席隣だし、寝るときも同じ部屋。
ただし、恋人らしいことは全くしていない。
どちらかといえばよくゾロに抱きついているチョッパーとかルフィとかの方が私よりも恋人っぽい距離感だ。
たしかにゾロは言ったよ。側にいてくれって。
どこに行くときも一緒にいろって言うから一緒にいるよ。
でもなんか……ちがくない？
側にいるってこういうことじゃなくない？？これじゃ私ただのダンベルだよ。
「2000……A、もういいぞ」
いつの間にか筋トレが終わっていたので、汗だくの背中からのそのそと降りる。
もっと恋人っぽいことをしたい、というのが本音だった。
しかしゾロは船のために、ルフィのために強くなろうとしている。それが彼の夢でもある。
だから私にできることはただ彼を見守ることだけだ。
「A？どうした」
俯いている私の顔をゾロが覗き込む。もう少しで鼻と鼻が触れてしまいそうなほど近すぎる距離に大きく心臓が跳ねた。
恋人になってからこういう距離感はバグるくらい近くなったんだけどなあ。
私は笑みを作り、首を横に振った。
「何にもないよ！相変わらず筋肉バカだなあって」
「……そうか」
ゾロは腕で額の汗を拭い、やたら大袈裟に深呼吸をする。
何かがおかしいと思い、じっとゾロを観察してみた。
そういえば今日はやけに汗だくだ。普段なら腕立て2000回で疲れることなんてないのに。頬も赤い。ま、まさか風邪！？！
馬鹿は風邪ひいたことに気付かないっていうもんね！
「ゾ、ゾロ！あの……」
「A！！」
私の声を遮ってゾロが大声で私を呼ぶ。
いつの間にか立ち上がっていた彼を、私は地面に座ったまま見上げた。
「今日、何の日かわかるか」
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湊叶(プロフ) - 初めまして！とても素敵です！！特にドフラミンゴのラップが面白すぎて、なかなか先に進めませんでしたwラップ言わせておきながら辛辣な反応、最高です！www (9月29日 11時) (
レス) @page5 id: c4b042ee06 (このIDを非表示/違反報告)
ずーよ(プロフ) - 星猫さん» ONE PIECE、NARUTO、最遊記などいろいろ好きです！それから、合作のお誘いありがとうございます。とても嬉しいのですがお断りさせていただきます……すみません。 (2021年10月14日 17時) (レス) id: 5462d1d25a (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - ずーよさん» 知ってるアニメは何ですか？後、一緒に合作しませんか？ (2021年10月14日 17時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
ずーよ(プロフ) - 星猫さん» 高評価にコメントまで……！ありがとうございます！！ (2021年10月14日 16時) (レス) id: 5462d1d25a (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして！とっても素敵ですね！高評価しました！ (2021年10月13日 21時) (レス) @page7 id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ずーよ | 作成日時：2021年10月9日 16時
