太陽と月

リターン ページ10

41 side

本当は俺が柊太のサインをAに渡す予定だったけれど、完全に会いたがっていたから試合終えた柊太に

41「妹が柊太さんのファンになったらしくて、、サイン欲しいってうるさくて…。申し訳ないけどサイン書いて会ってやってくれないですか？前に話した自販機のところに行くように言ってるから」


29「Aちゃん来てるんだ。いいっすよー。」


うん。我ながらいいことした。
感謝しろよ妹！そして柊太さんも。

今頃サインを貰ってウキウキしているんだろうなーなんて思って。




拓也と選手のサロンでご飯を軽く食べていると聞きなれた声が聞こえてきた


A「千賀滉大…いますか？妹なんですけれど。。」

甲斐と声がするほうを振り返ると今にも泣き出しそうな妹。

19「え、Aちゃんどうしたの？」

41「わかんない…柊太さんと会ってたはずなんだけど」

手にはサインボールが握られているから
柊太さんとなんかあった訳では無い…のか？

19「千賀、いってやりなよ」

41「ごめん。」


ドアの方に行きAに声をかけると
一気に泣き出した。

拓也はもちろんびっくりしているし
周りも何があったんだと不穏な空気。

こんな大泣きしているところ見た事がない…。


A「お、兄ちゃん…わたし柊太さんにありえない事を…言っちゃった…絶対に嫌われた…引かれた」

か細い声で泣きながらそう言うから、みんないるから…と人気のないところに移動した。

妹の話をまとめると

柊太さんからAは特別だみたいな扱いされたから、
感極まって告白まがいのことを言ってしまったが反応見るの怖くて逃げたと。


柊太さんすぐ止めてよ…どう見ても両想いなんだから…。と思ったけれども、どっちも恋愛下手そうだからなー。巨さんならまだしも(笑)


A「柊太さんにお礼もちゃんと言えてないからちゃんと言わなきゃなんだけれど、怖くて会えない」


41「俺が何とかするから。」


といっていつもはAを乗せて帰るけれど、今日は1人にさせて欲しいとのことで、別々に帰った。

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