太陽と月

好きなのは ページ45

29side

録音は結局健太が気をつかってくれて俺はパスになった。

今は健太が録音している｡
そしてギータさん、俺、巨さんで並んで座っている｡

Aちゃんは俺らと逆の壁に立ってるけれど、気まずい。

9「柊太ってAと別れたん?」

正直巨さんいるから語りたくないんだけど

29「はい、1ヶ月ほど前に…」

9「嫌いになったん?」

29「そういう訳では…ないですけど｡」

9「Aちゃんずっと柊太の事見てるで｡ちゃんと話しーや｡」

俺じゃなくて巨さんでしょ…

29「健太にも同じこと言われました…」


ギータさんがトイレにと席を外す｡
巨さんと俺の2人｡気まずい｡

16「Aちゃん可愛いよね｡」

何が言いたいんだ…

29「今に始まったことでは無いですよ｡」

16「Aちゃんとどうして別れたの?」

普通それ聞く?俺に…｡

29「巨さんならわかりますよね｡」

16「なんで?」

29「Aちゃんと関係持ったんでしょ」

16「あ、そこまで分かってたの?意外と鋭いんだね｡じゃあ本当に俺のせいで別れたんだ｡凄いね｡」

この時冷静になれなかったんだ俺は
気づいたら健太が「柊太辞めろ!!」と止めていて
Aちゃんが「辞めてっ!!お願い辞めてっ」…って抱きついてきていた｡


巨さんと関係持った元カノに触られたくない｡
たとえAちゃんであろうと｡
気持ち悪い…｡俺から隠れてそういうことやってた奴に…

29「汚い触んな!!巨さんのところ行けよ!」

って抱きついていたAちゃんを払い除けてしまった

6「柊太っ…!!!!」

広報さんは状況がつかめずパニクっている｡

A「柊太…さん…ごめんなさい…ごめんなさいっ…わたし…」

そして戻ってきた状況が掴めていないギータさん｡

9「なに、どうした!?」

16「柊太とAちゃんが別れた原因が俺だって分かったらこうなった」

9「は？え？巨が原因…!?」

16「ある意味そう｡Aちゃん、行こう」

巨さんがAちゃんを抱き抱える


9「えっ、なに巨がAちゃん寝とったってこと?」

6「生々しく言うな… 取ろうとしてるだけだから」

9「えっまじっ…!?じゃあ巨が手に入れたい女って…Aちゃん…」

A「いやっ…離して!!わたし柊太さんと話さないといけないの!!」

29「今まで俺がいて隠れてやっていたことを巨さんと堂々とできるようになってよかったね、Aちゃん」

A「違う…!!離して!私まだ柊太さんが好き…好きなの…」

16「A行こう」

A「いやっ!」

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