太陽と月

崩れる ページ20

A side

〜♪

電話…って「えっ？」

ここどこ…？

「いやっ！！」なんで裸なの!?
「痛っ…」腰が…っ

16「起きた？凄かったねーAちゃん。突然俺の事誘ってくるんだもん。気絶するくらい良かった？」

A「ちょっと待って…私が誘った？」

16「そ。バーで酔い潰れたから俺がここまで連れてきて、その後俺の膝の上に乗ってキスしてきたじゃん。覚えてないの?キスもHも自信ないんですって」

フッと笑われる。


東浜さんにキスをしたの？わたしが？
柊太さんがいながらって最悪すぎる…最悪だ…

って…！！！

A「見ないでください…っ」

睨みながら布団で慌てて隠す

16「隠さなくても数時間前に全部見たんだから今更…」

A「嘘でしょ…？」震え声になる…。


〜♪

16「電話、出ないでいいの？柊太からじゃんおもしろい」


A「もしもし…」

29「もしもし、やっと出た。大丈夫？」

A「ごめんなさい、うたた寝してて。」

29「そっか。」


16「へえ、うたた寝ね」
後ろから抱きついて首筋に何回も音を立ててキスしてくる東浜さん。

A「んっ…」

29「俺なんとか勝てたよ…AちゃんからのLINE嬉しかった。ありがと。」

A「良かった。⚫勝目おめでとう。明日やっと会えるんだよね…柊太さん大好き…。」

大好きと言った瞬間少し強めに吸われた気がした

A「っ...///」

29「俺も好き。明日帰るから。やっとAちゃんに会える。」

A「うん…待ってる！待ってるから！んんっ...///」

耳を甘噛みされてゾクゾクっと感覚が広がる

29「Aちゃん？大丈夫？」

A「大丈夫！気をつけてね。料理作って待ってる。」

29「楽しみにしてるね。じゃ、おやすみ」

A「おやすみなさい」


電話は切れたことを確認して、邪魔をしてきた張本人を払い除けて睨むも涙がこぼれ落ちる

16「何その顔、そそられるだけなんだけど」

A「東浜さん、一生のお願い…柊太さんには内緒にして…お兄ちゃんにも…。無かったことにして…お願い…。柊太さんに嫌われたらわたし…」

涙が溢れてくる

16「Aちゃんが俺のこと誘ってきたのに泣けば済むとでも思ってるの？そんな甘くないよ、世の中は」

終わったと思った。この人に壊されたんだ私…。

16「ま、すぐには言わないけど。」

一晩布団の中で泣いてしまった。
この部屋の主が寝る時に抱きついてきたけれど、抵抗もできなかった。

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