太陽と月

2人で幸せに ページ14

29side

朝ドームについて車を降りると
健太とばったり会ってドームへ向かっていた。

巨さんが言った通り
Aちゃんは告白してきていたのか？

考えるほど分からないけど、
俺もAちゃん好きなんだなって。


6「どうしたの？」

29「や、昨日巨さんに言われたことが気になって」

6「…柊太さ、まじで早くAちゃん見つけて返事した方がいいよ。」

29「なんでそんなに焦るの？」

6「なんでもいいから！ほら、あれAちゃんでしょ！千賀と一緒にいるの！」

29「え、今!?」

心の準備が…

何となく久しぶりに見るAちゃん。
相変わらず可愛いんだけれど
目の周りが赤くなっているのが気になる…

千賀の方が俺らの方に来る。


41「ちょうど良かった。健太さんに聞きたいことが！」

え、なに仕込まれてる？

6「(頑張れよ、柊太)」

口パクで言われると千賀と健太は先にドームに入っていく。

取り残されたAちゃんと二人

少し沈黙が続くとAちゃんが口を開いた

A「あの時は急に逃げてしまってごめんなさい…正直に言ってくださいね、私に幻滅しましたよね…？」

幻滅？俺がAちゃんに？

29「1回も幻滅してないけど…？」

A「そっか、よかった。」

沈黙が続きがちだが今俺のモヤモヤを聞くには絶好の機会だった

29「Aちゃんの気持ち教えて欲しい。俺がいいように受け取っていいか知りたい。」

A「久しぶりに見た試合で柊太さん活躍されていて…少し話していい人だなって、もっと知りたいって思いました…。柊太さんのこと好きになったんです。ファンだけの関係じゃ嫌だって。今日は逃げないので…振っても大丈夫です。」


29「…振るわけないじゃん。」

A「え？」

29「ごめん、俺から言うべきだったよね…。
最初見た時からAちゃんすげー可愛いなって思ってた。Aちゃんのために、もっとかっこいい所見せたいなとも思った。負ける日だってあるし…よくない所を見せることもあると思うけど、Aちゃんさえ良ければ…ずっとそばにいて欲しい」


A「柊太さん…私でいいんですか？」

29「もちろん。俺と付き合ってください」

A「嬉しすぎて…。」

ぽろぽろ泣き出して抱きついてきた。
俺のAちゃんになったんだ…。

A「わたしの柊太さん。大好き。」


さすがにやばい。これ無意識でやってるの？
すぐ理性ふっ飛びそう…。

でもAちゃん本当に大切にするから
2人で幸せになろう…。

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