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「ちょっと、それどういうことよ」
「え、わかんない？教えないって言ってんの」
五条は、前世があるとは言え精神は高校一年生に引っ張られている。当時の五条と言えば、天上天下唯我独尊。これでも堪えている方だった。
そんな五条にとやかく言う人は居なかった。夏油も八雲も、教師をしていた頃の五条を深くは知らないし、家入は知ってはいるものの首を突っ込むような人では無かった。
誰も、五条を止めようなどしなかった。そこには、それ以外にも理由があった。
「…っ、五条先生の隣にいるのって、夏油って、呪詛師、だよな？」
「…そういやさ、悠仁、宿儺はどうしたの」
「それは…って、そうじゃなくて、答えてよ、なあ」
「言わねえよ」
「…なんで！」
頑なに口を開かない五条に最初に我慢が出来なくなったのは伏黒だった。長いこと自分の面倒を見ていた五条の、知らない一面が溢れ出てくる。混乱と、恐怖と、イラつきが、伏黒を襲った。
「…なんで、何も言わないんですか。俺たちはアンタにとって、そこまでだったのかよ」
そこまで、それはすなわち、生徒。
上も下もなくなったこの世界で、彼らは五条と対等でいたかった。まるごと全てを背負っていた五条に、少なからず申し訳ない気持ちがあった。
今なら分かち合えるのに、五条はそうしない。五条にとって彼らはまだ生徒であることの証明だった。
「んー？」
「とぼけないでください。今は俺たちの方がアンタより歳上で、長いことここで生きてきた。元教師だからって、今も俺たちの教師をする必要なんかないでしょ」
「…」
「アンタが言うなら、俺たちだってちゃんと耳を傾けますよ。アンタが言うなら、そうしますよ」
五条が夏油との事を話してくれさえすれば、自分たちだって夏油を受け入れるのだと、伏黒は言った。何があったのか、どうしてそうなったのか、全てを。
「そういう事じゃないだろ」
家入の言葉は、殺伐とした雰囲気の中に響いた。
「五条が夏油と話すなって言ったら、お前らは話さないのか？」
自分は彼らのことをよく知らないし、五条が実際どう思っているかも見当がつかない。八雲はこの場では沈黙を貫こうと決めた。それは、夏油も同様だ。五条が自分のことを話そうとしないことに罪悪感を覚えたが、ここで言っても仕方が無いだろうと、黙り込むことにした。
「そんな簡単な話じゃないだろ、これ」
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く - また戻って来ちゃいました…！！本当にいつ読んでも面白くて飽きません！！この小説が大好きです！！ (3月26日 11時) (
レス) id: 2886bd5eaa (このIDを非表示/違反報告)
a - 何回も読み返してしまうほど設定がしっかりしていて解釈の仕方が納得できたりしてしまう程大好きな作品です更新待ってます (3月22日 5時) (レス) @page41 id: 125b1c80a3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - え、おわり？？？え？？ここで？？？え (3月14日 0時) (レス) @page41 id: a785fb42c2 (このIDを非表示/違反報告)
甚嘉 - このお話とても大好きです！私はさしす組推しなんですが、夢小説ではよく硝子さんだけ距離を感じるものが多くて…だけど、この作品は4人の友情が綺麗に描かれていてとても惹き込まれました。これからも頑張ってください！ (2月16日 21時) (レス) @page41 id: c9696c8440 (このIDを非表示/違反報告)
r(プロフ) - この作品大好きで大好きで…初期の頃からずっと追いかけてました…久しぶりに見たら更新されてるなんて…夢中で読みまくりました、、更新ずっと待ってます…作者さんの書く作品が大好きです (1月13日 18時) (レス) id: 892520834f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ずんだもち | 作成日時：2021年6月11日 21時
