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「まあ、呪術師としては仲間だったかもしんねーけど、なんつーか、やっぱ先生だったよな」
あくまで五条と虎杖たちは教師と生徒。
それ以上もそれ以下もなかったのだ。
五条はただ自分たちに呪術を教え、導く人。
きっと信用してくれていただろう。でも、信頼はしていなかったはずだ。
「当たり前でしょ。あの人から、背中を預けられたことなんて一度も無かったし」
五条からの仲間意識も、きっとそれはそこまでの感情だった。
数少ない、呪術師という組織に属する一員としては視てくれていただろう。
でもそれは、自分たちのような"仲間"とはまた違う。
常に一線を引いていた。
住む世界が違っていた。ここに来て、ようやく分かった。
五条は、自分たちを生徒としか見ていない。
「…会いたくないのかもな、俺たちに」
五条にとっては、いつまでも自分たちは守られるべき存在なのだろう。
今だってきっと、五条の方が強い。
「もし本当に、五条先生が
「？なんで？」
「あんたバカ？教師だからよ。…呪詛師と仲良くしてるなんて、有り得ないでしょ」
「…いや、でもさ、五条先生、すっげぇ楽しそうだよ」
騎馬戦をしているのだろうか。
画面に映る五条は、とても楽しそうに笑っていた。
虎杖も、釘崎も、伏黒も、初めて見るその笑顔にどこか悔しさを感じた。
「俺たちは五条先生になんも出来なかった。でも、夏油は、すげぇ笑わせてるんだよ」
「めぐみ〜、あれ、野薔薇も悠仁もいるじゃん！お疲れサマンサ！」
虎杖たちに、あの完璧な笑顔を、崩すことは出来なかった。
「ともだち、なんじゃねぇの」
五条の横にいる夏油も、笑っていた。
虎杖はただ悔しかった。もし彼らがずっと仲良くしていたのなら、昔から仲が良かったのなら。
虎杖たちを育てる五条にもきっと思うところがあったはずだ。
それに気づけなかったことも、自分が、五条にとってちっぽけな存在だったことも。
まだ、夏油を赦せずにいる自分も。
「……やめろ、気色悪ぃ。最強が、最悪と仲良くなってどうすんのよ」
「虎杖。俺たちは呪術師で、あいつは呪詛師だ」
「…でも、」
「これは昔の話だ。分かってる」
でも、払拭出来ないものはある。
伏黒の言葉は重く虎杖にのしかかった。
五条先生、アンタ、何考えてんだよ、
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あお - 間の開け方とか言葉選びとかすごい良かったです！！ (2022年8月28日 20時) (
レス) @page18 id: c1da01ed72 (このIDを非表示/違反報告)
トマトまと(プロフ) - 呪術師側のイカれ具合とか、ヒーローに対する嫌悪とか、全て大好きです。 (2022年1月2日 15時) (レス) @page50 id: 1d9d2ab89b (このIDを非表示/違反報告)
あかし - あくまで私個人の感想です。書き方やオチ希望してる方がいますがこれは作者様の作品です。書き方も展開も終わり方も全て作者様の自由です。私はこのままの作品が好きですし、作者様の自由にして下さい。言葉選び、文脈全てが大人で素敵です。これからも応援しています。 (2021年8月7日 14時) (レス) id: 9951821a6a (このIDを非表示/違反報告)
天宮 - 誰が喋っているのか聞いてくれないとわかりません。 (2021年6月28日 8時) (レス) id: 453c097156 (このIDを非表示/違反報告)
天宮 - 誰が喋っているのか聞いてくれないとわかりません。 (2021年6月28日 8時) (レス) id: 453c097156 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ずんだもち | 作成日時：2021年2月11日 11時
