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「アイツらの中で傑はただの極悪人だ。犯罪者だ。そんなの、許せる訳ねーだろ」
五条にとって夏油は友達に収まる程の人間ではなかったのは八雲もよく分かっていた。
依存、に近い感情なのかもしれない。
夏油の思いは五条にさえも届かなかった。
五条はそれを悔やんだ。そして、
特別だったのだ。夏油は、五条にとって。
そんな特別な人も彼らの前ではただの極悪人だった。
何も知らないくせに、と彼らを責める気など五条には無い。
あの頃の夏油を知っているはずが無い。夏油が、悩みに悩んでいたことなど知っているはずが無い。
分かっていても、受け入れることは出来なかった。
まだ、そこまで大人ではなかった。
「僕はさ、生徒思いのナイスルッキングガイなんだよね」
「…はぁ」
「でも、流石の僕でも譲れないものはある」
「…」
「あの子達とオマエらだったら、あぁ、昔の僕だったらあの子達を選んでいたかもね。でも今はその必要が無い。迷う必要も無い」
「…ははっ、そっか」
「つーか、向こうは向こうで仲良くやってんだろ。僕まだ18にもなってないんだけど。大人の階段登ってる僕まだシンデレラなんだけど」
「シンデレラもやばいけど、大人の基準がそこなのも気持ち悪いよね」
「大事な砦だろ」
虎杖達への愛情が薄れた訳では無い。
でも今の五条にはそことは別に、愛情を注ぐ場所があった。昔と、今とでは環境が違うのだ。
まだ先は長いだろう。明日生きれるかも分からない時代ではない。
今は、五条には譲れない時間があった。
明日の約束をして、一週間後の約束をして。
可愛い可愛い教え子たちに会うのはまだまだ先でもいい。
その時は皆でお酒を交わすのもいい。
五条はまだ見ぬ未来に胸を躍らせた。
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学業の方が忙しく中々更新できず申し訳ございません。
暫くゆっっっっくり更新になりますがよろしくお願いします。
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あお - 間の開け方とか言葉選びとかすごい良かったです！！ (2022年8月28日 20時) (
レス) @page18 id: c1da01ed72 (このIDを非表示/違反報告)
トマトまと(プロフ) - 呪術師側のイカれ具合とか、ヒーローに対する嫌悪とか、全て大好きです。 (2022年1月2日 15時) (レス) @page50 id: 1d9d2ab89b (このIDを非表示/違反報告)
あかし - あくまで私個人の感想です。書き方やオチ希望してる方がいますがこれは作者様の作品です。書き方も展開も終わり方も全て作者様の自由です。私はこのままの作品が好きですし、作者様の自由にして下さい。言葉選び、文脈全てが大人で素敵です。これからも応援しています。 (2021年8月7日 14時) (レス) id: 9951821a6a (このIDを非表示/違反報告)
天宮 - 誰が喋っているのか聞いてくれないとわかりません。 (2021年6月28日 8時) (レス) id: 453c097156 (このIDを非表示/違反報告)
天宮 - 誰が喋っているのか聞いてくれないとわかりません。 (2021年6月28日 8時) (レス) id: 453c097156 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ずんだもち | 作成日時：2021年2月11日 11時
