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寝起き ページ10

アラタ「ヨーコちゃん?起きてる〜?」


ドアの前から小さめの声で言った。


ヨーコ「うーん…。」


寝ぼけているようだ。


リュウジ「…はは……。」


もうしわけなさそうに笑った。


アラタ「入るよー。」


いきなり中に入った。


ヨーコ「………?」


アラタ「起きて?」


ヨーコの近くに座った。


ヨーコ「起きてる〜。」


目が閉じられたままだ。


アラタはそつまとヨーコの顔に自らの顔を近づけた。


目を開けるヨーコ。


ヨーコ「ん……?」


そこには可愛い顔をしたアラタの顔があった。


リュウジ「あ、そんなことしたら……。」


慌てている。


アラタ「起きた?」


ヨーコ「うん……。」


少し視線をずらした。


アラタ「行こう。みんな待ってるよ?」


手を差しのべた。


ヨーコ「うん…。」


おそるおそるといった感じでアラタの手を握った。


リュウジ(え、なに?)


リュウジの心は複雑だった。


自分が起こしたら起こったのにアラタならいいのか?と。


アラタ「どうしたの?リュウジさん。行こ?」


ほんわかとした笑顔。


どんなものでも引き込まれてしまうような。


リュウジ「あっ…ああ…。」


(不思議な人だな……。)


みんなのところに戻った。


ヒロム「すごい寝ぐせだぞ?」


ヨーコは、寝ぐせがすごかった。


ヨーコ「もー!」


怒っている。


ヒロム「なんだよ。教えてやっただけじゃねーか。」


ふてくされた。


ヨーコ「……っ!」


拳をふりあげた。


アラタ「だめだよ、ヨーコちゃん。」


リュウジ(俺が言おうとしてたのに…。)


ヨーコはおとなしくやめた。


ヒロム(えっ?ヨーコが素直…?)


アラタ「えらいね。」


ほめるアラタ。


それ以上は責めようとしない。


ヨーコ「そんなこと…。」


なんかおとなしい。


アラタ「あとは怒らないでほしいな。」


お願い!とでも言うように両手を合わせた。


ヨーコ「うん……。」


自陣なさそうにうなずいた。


アラタ「ありがとう。怒ってたらかわいい顔が台無しだもんね。」


ヨーコ「え……?」


赤くなった。


ヒロム「どうしたんだ?」


イアン「やるねぇ〜。」


おちょくった。


アラタ「えっ?」


首をかしげた。


無意識でやっていたようだ。


アラタ「大丈夫?熱でもあるの?」


自分のおでこをヨーコちゃんのおでこにくっつけた。


ヨーコ「ないよ……。」


アラタ「うん。ないみたいだね。」


嬉しそうに笑った。

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- 一松loveさん» だよな!俺も思った!絶対宇宙戦隊キュウレンジャーだよな!宇宙戦隊と検索したら出て来るぜ。 (2020年11月4日 18時) (レス) id: 7c34f0736a (このIDを非表示/違反報告)
一松love - 最初の目次のところなのですが、宇宙戦隊キョウリュウジャーになっています!!私が間違っていなければ、キュウレンジャーだと思います。更新頑張ってください!!応援してます(*^^*) (2019年8月13日 17時) (レス) id: ca77e90797 (このIDを非表示/違反報告)
サキ - (笑)よりも ○○はからかう様に笑いながらこう言った とかの表現の方が良いと思います。更新頑張って下さい。 (2017年10月4日 7時) (携帯から) (レス) id: 9cc6cf2948 (このIDを非表示/違反報告)
雛鳥 - 私、戦隊ヒーローが大好きでこの小説を書いてくれて嬉しいです! (2017年8月7日 2時) (レス) id: 2abcf47b56 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:杏奈(仮名) | 作成日時:2017年7月20日 18時

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