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春千代に連れられ、春千代の部屋に入る。
その部屋には大量のアルバムがあった。
そして、複数のタイトルはかぶっている。数えてみると…
・マイキー:43冊
・千壽:12冊
・仁海:21冊
・幼馴染:5冊
………マイキーへの愛がクッソ強ぇな…怖…
何気俺のアルバムも多いけど俺可愛いしいいか。俺国宝だし。
撮りたくなるのも分かる。
うんうん、と頷きながら、春千代の方を向き直る。
春「…一回聞くけどさ?兄貴、今日の朝なんか見た?」
春千代の何かを知っているような素振りにドクン、としてしまう。
『…信じなくてもいいよ?』
『………前世…っぽいのを見た。』
春千代は頷く。
春「それに俺は出てきた?」
『あぁ。俺は女で、お前の姉貴してた。』
『俺は真一郎のオンナで、お前は真一郎の葬儀のときに急死した。』
…思い出すと辛くなる。
春「…やっぱりか。」
春千代は心の中で何かをまとめられたようで、口を開ける。
春「仁海、俺も兄貴と同じ世界の記憶を持ってる。」
春「その、急死したときに俺はこの世界に来た。」
通常、これはイカれているのだろう。
だが、俺もこんな経験をしている手前すぐに頭に入ってくる。
『…他に、その記憶持ってる人は?』
春「…真一郎君。それ以外は知らない。」
………真一郎は死んでしまっている。
今この記憶を持っているのは推定俺と春千代だけだろう。
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作者名:塩ラー | 作成日時:2024年1月5日 10時