軽率に松村の妹ってバレた (ページ14)

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北「お疲れ様です」

マ「松村さんお疲れ様です！」

北「無理言ってすみません」

マ「いえいえ！是非見てってください！」

マミさんに促され空いてる椅子にメンバーが座り出す

『ん〜、ん。あー、あー。お願いします』

京「俺ら来るまでずっと声出ししてたんですか？」

マ「まぁ、殆ど録りなおししっぱなしです」

北「これ何テイクめですか？」

マ「5テイクですね〜、私達が聞いてる分はもう十分なんですけど本人が納得いってなくて…あ、始まりますね」

音源が流れた瞬間現場に緊張の雰囲気が流れた

俺らは基本わいわいしてレコーディングしてるけど
全然俺らと違う

『朱らむ空が今日はこんなに怖い』

樹「すっげー集中力…俺らが入ってきた事すら気づかないくらいなんてな」

マ「本当に、凄いですよ彼女は…誰よりも自分の曲に命をかけてるんです」

久しぶりに歌ってる所見に来たけどまた一段と成長してる

何様だよって感じだしマネージャーさんもいる横で何言ってんだって話だけど俺は誰よりもAの近くにいてきたから
余計何が変わったとかが分かりやすい

『時が証明するだろ』

思わず聴き入ってしまい曲が終わるのなんてあっという間だった

マ「出来栄えはどんな感じですか？」

『ん〜90点くらい。何回歌っても今のあたしにはこれが限界かな』

マ「じゃあ、今日は終わりにしましょ。お兄さん達も来ていますし」

『は？』

俺達が来たのが予想外だったのか
急いでスタジオ側に戻ってきた

北「お疲れ様」

『なんでいんの…』

北「そんな顔すんなって、コイツらが見に行くって聞かなくてさ。お前歌いっぱなしなんだろ、ほら、水のめ」

『ありがと』

恐らく昨日家を出てから寝ずに作業していたんだろう
目の下にはクマができていた

北「今日は帰んぞ」

『嫌だ』

マ「Aさん、今日は取り敢えず帰って休んでください。今日まで殆ど寝てないじゃないですか」

今日までって事はこいつ家には風呂入りに帰ってきてただけか

『でも』

北「でもじゃない。お前の体調も管理するのもマネージャーさんの仕事なんだよ。これでAが体調崩したら元もこうも無いだろ。帰るぞ」

『わかった…』