タバコ屋の女 (ページ29)

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『今日が最後の出勤かな…』

玄関でお気に入りのヒールを履き
鏡で身だしなみをチェックする

鶴｢計画通りに動けばな｣

『私がヘマをすると思う？』

鶴｢しないな｣

鶴蝶に集めた証拠を渡し
どうやって店長に吐かせるか計画を立てていた

今日が決行日

『ねぇ、鶴蝶。お願いがあるの』

鶴｢なんだ｣

『あの人は私に殺させて』

鶴｢…！｣

『計画を立ててた時吐かせるだけって言ってたけど、本当は殺すんでしょう？』

鶴｢…｣

鶴蝶が何も言わないということは
肯定なのだろう

『梵天の裏切り者は皆死んでったじゃない。それがルールなら今回もそうなるはず。だったら私に殺させてよ。』

鶴蝶は心配そうにこちらを見ている

きっとそこまでやらせたくないんだろうな
鶴蝶は優しいから人の分まで気持ちを背負ってしまう
今回も協力し初めの時は上手く隠せてたけど
風俗の仕事終わりに迎えを頼んで色々お客の話とかすると協力させたのを後悔したような顔をしてた

『大丈夫だよ。鶴蝶が思ってるほど私弱くないから』

鶴｢分かった…でも無理はするな｣

『ありがとう。じゃあ行ってくるね』

鶴｢また後でな｣

アジトを出て待たせていた車に乗り
仕事へ向かった