▽三章 『胎海中のエレジー』 ページ2
.
｢私に､スパイを働けということですか｣
｢そうだ｣
元々潜入調査中だったのでスパイのようなものだったけど､真逆要塞側に取り入れられるなんて｡
しかもほとんど拒否権はない｡
｢……分かりました｣
ため息をつき､肩をすくめる｡
今できる精一杯の否定表現である｡
それではよろしく頼むというリオセスリを制してAは口を開く｡
｢でも､手荒は真似はしないで下さいよ?潜入調査中の全員､知り合いなんですから｣
｢…もちろん､子供には手を出さない｣
｢私もあなたの言う子供ですよ｣
30を越えているであろうリオセスリはAとは一回り以上大きい体格をしていた。
きっと力の弱い､あってもか細い子供達は一捻りだ｡
だが
｢この茶葉は美味いな｣
そう称賛する姿にため息をつけざるを得なかった｡
ちなみにシグウィンからのミルクセーキを押し付けられそうになった｡
あれは｢不毛の味｣がする｡
____________
某日 メロピデ要塞内
最近､旅人達はリネ､リネット､フレミネと共に行動しているらしい｡
今日は医務室…シグウィンの部屋へひっそりと調査しに行くのだそうだ｡
それをいざ横流しにするとなると気が引ける｡
｢今日の行動は…｣
なんて済ました顔でやっているが罪悪感で破裂しそうだ｡
リオセスリ自身やメロピデ要塞内の秩序に関わるので今は我慢するしかない｡
残り二週間ぐらいだけれど､終わりはみえるのだろうか…｡
見上げても､その目に空は映らなかった｡
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マニ。(プロフ) - 頭痛さん» ✉️。はい！これからも頑張ってね！頭痛ちゃん！これからもファンの一人として応援してる！💝 (1月2日 16時) (
レス) id: 4c65165166 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - ✉️。こっちの作品もとても面白い！！💝、最高尊すぎる…これからも頑張ってね！頭痛ちゃん。☺️ (1月2日 11時) (レス) id: 4c65165166 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：頭痛 | 作成日時：2023年12月3日 18時
