面食い男主 ページ19
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エリと呼ばれる少女を救出するため、出久たちヒーローと警察は死穢八斎會に乗り込んだ。
敵の個性で散り散りにされ、出久は相澤とAと共に状況把握に徹する。こちらの行き場をなくそうとしていた敵が急に策を変えたということは、もっと良い手があるということに繋がるからだ。
「開けた場所……狙い撃ち？」
「！っ確かにその可能性も」
つくりかえられた新たな空間の天井は低いが、物体を自在に操ることのできる入中の個性を考慮すれば可能な策である。
周囲を警戒するAの呟きに、出久はハッと腰を落とした。
Aは今年で19になる若いヒーローだ。
しかし、若輩者と侮るなかれ。
「速すぎる男」の異名を持つホークスの再来とまで言われるAは雄英卒業後にフリーランスで活動を始め、僅か1年目にしてビルボードチャート20位内に名を連ねた実力者である。神野の件でも、オールマイトと並んでアジトに突っ込んだらしい。
当初は今回の作戦には呼ばれていなかったAだが、どこから聞き付けたのか、今朝当たり前のようにシレッと準備運動をしているAに出久は目を見開いた。
なぜ居るのかとサーに詰められたAは、「探し人がいる気がするんす」と二パッと笑顔を見せていた。
「トガヒミコ！！？」
僅かに聞こえた声を頼りに壁を蹴り破った出久は、その先でロックロックに化けた敵連合のトガヒミコと遭遇する。
ナイフの切っ先が出久に向けられ、相澤が捕縛布を巻き付けるより早く、Aは出久の首根っこを掴んで後ろに放り投げた。
Aが得物を構えたトガの右手首をなぞって捕えたのと、相澤がトガの身体に武器を巻き付けたのはほぼ同時だった。
アクロバティックな動きでAと相澤から逃れようとするトガだったが、思いのほか力の強いAを振り払うことが出来ず、壁側へとAごと大きく跳躍する。
「A！！」
「ちょっと聞きたいことがあるんで先行っててください〜！」
軽い口調で壁の反対側に着いてきたヒーローに、トガは冷や汗をかきながら距離をとった。想定外の出来事だ。トガの携帯していた武器は出久たちの元だし、予備はAというヒーローの足元にある。
つまり、今のトガは完全に丸腰だった。
警戒心丸出しで睨みつけてくる全裸の女子高生に一切ドギマギしないまま、Aは真剣な顔で口を開いた。
「ツギハギのえっちなお兄さんは来てますか！？」
「…………はい？」
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緑猫(プロフ) - しらないさん» ご返信が大変遅れました…！申し訳ないです！コメントありがとうございます！！思いついたときにこそこそ書き溜めていけたらと考えております＾＾ (2021年12月29日 0時) (
レス) id: dd1c3e784a (このIDを非表示/違反報告)
しらない - 面白い。好き (2021年12月22日 14時) (レス) @page4 id: ffdbbf39c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緑猫 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?
作成日時：2021年12月16日 21時
