第４４話 ページ15
side渚
2日目、3日目も足を引っ張っていた幸平くんだが、遂に...
プレオープン4日目
ーSHINO'STOKYO店内
ぴっ
リュ「よし...！！...ユキヒ」
カッ
創「...次8番卓の魚料理ですよね。下処理すんでます！」
リュ「...！メルシー！」
ア「...！！」
私はその会話を、小次郎さんのサポートをしながら聞いていた。
バッ
創「カサゴのアビエおわりました！チェックお願いしゃす！」
バッ
創「エシャロットのシズレチェックを！」
リュ「...いいよ大丈夫！次1番卓ヨロシク！」
唯「4番卓食事ペース早いです。スープはまだですか⁉」
小「アベル、動けるか」
ア「......すみません！いま手が離せません」
リュ「こっちも手イッパイ！」
小「渚は」
渚「すみません！いま無理です！」
カッ
創「下処理できてます」
小「......幸平。レシピは頭に入ってるな？そのまま最後まで仕上げろ」
創「うす！！！」
*****
side小次郎
創「ふぃーーーーっ...お疲れっしたぁーーー...」
小「一息ついてる場合じゃねぇだろ。ここからが本当の勝負だ」
創「......」
小「明日...最終日も抜かるんじゃねぇぞ幸平」
創「......勿論す！」
小「アベル！幸平を残すことに異論はあるか？」
ア「......いいえ。ま...及第点ってところですかね」
小「渚は？」
渚はヘラッと笑って言った。
渚「ここまで幸平くんが辿り着いたので、異論はありません」
唯「＿＿一時はどうなる事かと思いましたよぉ。何の助言もないんですもの」
小「自分で乗り越えられなきゃ意味ねぇだろ」
小「(それに＿＿)」
俺は幸平の方を見る。
小「(この辺俺に喧嘩を売った男なんだ。スタジエなんかで終わる料理人じゃあないだろ？)」
不意に渚と目が合う。
渚「(ニコッ コクコク)」
渚は俺の考えてる事がわかったらしく、ニコッと笑った後、頷いた。
俺は、渚に、彼女以外には見せることのない、優しい微笑みで、頷いた。
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紅暁武(プロフ) - コメントありがとうございます！今は終わりのセラフの執筆がしたいので、更新が遅くなりますが、これからもよろしくお願いします。 (2017年10月20日 17時) (
レス) id: 0baae86048 (このIDを非表示/違反報告)
玲奈(プロフ) - 面白いです更新頑張ってください！応援しています(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2017年10月15日 13時) (レス) id: 91cee282ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅暁武 | 作成日時：2017年10月7日 22時
