走れ、僕ら。【企画設定集】

＊ ページ37

【備考】

髪の色が抜けているのは高校時代にヤンキーで金髪だったから。いまは黒に染め直している。

現在30歳だが、人生のほとんどを彼の幼馴染と共に過ごしている。一緒の布団に入ったり、一緒の風呂に入ったり、自分達の部屋で勉強会を開いたり、ホラー映画を一緒に見たりと家族のような関係だった。現在はほぼほぼ家族同然となっている。絶賛同棲中。
幼馴染とは小・中・高と同じ学校に通ったが、違う大学に進学したことで疎遠に(トゥナーは音楽科に進学)なり、お互い彼女を作ったり学問に専念したりして、無事に大学を卒業。ある時、「駅の勧誘の広告を見た」と幼馴染から電話がかかってきて、再会。何も変わらない幼馴染の様子に心配になり、ほぼ同じ時期に討伐課に入隊する、という経緯に至る。この頃伊織は、自分が幼馴染を好いているということに気づく。きっと幼馴染も、自分のことが好きなんだろうな、と僅かに期待をしていた。

しかし、大学で疎遠になってしまったからか、中々一緒に任務に行ったりプライベートを共にしたりする機会も減った。
「アイツも場所が変わって緊張してるだろうし…どうせ職会えない時間、場も一緒なんだ、時間が経てばまた話せるようになる」と、三年待ち続けた。自分の中で燻っていく恋情を、どうにか覆い隠していた。ある時、幼馴染が課の先輩であろう男に恋情を向けているのが見えた。どうして。俺の方が、ずっとお前のこと分かってるのに。伊織は混乱のまま、幼馴染の部屋に入り、決して緩くないその穴を抉じ開けた。
「俺は…っ、俺は、三年待ったんだぞ」
涙ながらに訴え、突いて、やっとそれが幼馴染に伝わったのだ。幼馴染は矢張り、自分のことを好いてくれていたのだ。その後、お互い謝ってから、二人でお金を出し合って家を買い、現在寝食を共にする仲になっている。

【サンプルボイス】
一人称：俺
二人称：お前、君、あんた、名前呼び捨て

「俺はトゥナー、討伐課の第三班の隊員だ。あー、まぁ好きに呼んでくれよ。ところで君のイヤリング可愛いな、お気に入り？へぇー、良いセンスしてるな。良ければ今度一緒に出かけるのも…おっと、悪い。ストップがかかった」

「はーい警察でーす。あんまりやり過ぎると俺たちも注意じゃ済まなくなるからな〜、気をつけろよ。…顔覚えたからな。署内やニュースで会わないことを願ってるぞ」

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