走れ、僕ら。【企画設定集】

関係［叡智・うちうち］ ページ31

【トーマン・ヴォルフ】→【唐瀬 カイ】 「カイさん」

「彼女」の兄であり、かつて三人で遊んでいたこともあるが、現在は「彼女」の死により決別。「彼女」の死因はもちろん自'殺で、トーマンはその死には無関係である。しかし、その死をいちばん近くで気付けたはずの自分がいる、では彼女は自分が殺したようなものではないか？と自問自答が続く。今では所属組織のこともありすっかり話すこともなくなった。トーマンが現在彼について知っているのは、言ノ葉連合に所属しているという情報だけ。自分を殺しに来ているとは夢にも思っていない。

「あ、カイさん。カナタは…あぁ、でも今はすっかり眠っておいでです。起こしましょうか」
「か……い、カイさん…！？俺を狙っているんですか、…！だから俺は何も…！！」


【唐瀬 カイ】→【トーマン・ヴォルフ】 「トーマン」

因縁の相手。全ての行動はトーマンを殺'すためだけにある、と自分で思っている。彼を殺'すために才人を辞めたし、彼を苦しませるために彼を狙う。全てはあの時の因縁を晴らすため。「彼女」の兄でありながら「彼女」に片思いをするものとして、自分より叶う確率があると分かっている恋を見ているのがひどく辛く感じられた。ずっと「妹思いの兄」を演じてきた。
しかし、このザマだ。奴はその恋を実らせないばかりか、その命を手放させた。俺がその位置にいたなら、俺がお前くらい近くにいたなら、そうはさせなかった。お前を昇華隊に行かせることも無かった。俺が才人を辞める必要も無かった。なのに、どうして。

「いや、構わないよ。…カナタは最近どうだい、トーマン」
「許さない、許さない…！！お前は、お前だけは絶対に許さない…！！俺より近くに居ながら、それだけの知能を持ち合わせていながら…っどうして、どうして！！」

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