してはいけない。ー5

229(JK) ページ29

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JK「動きがありました」


SG { よし、場所が分かり次第連絡しろ、勝手に突っ込むなよ？ }





はい、と返事を返したもののその注意は全身に殺気を纏って鋏を鳴らしているテヒョンさんに言うべきだ、、





JK「追いましょうか」





ユンギさんとの通話を切って、助手席のテヒョンさんにそう言った瞬間、喉に走る痛み。

つぅーっと1筋、血がしたたるのがわかる。





TH「Aが誘拐されて怪我するって分かってた？」





鋏を俺の喉に押し当てたまま、発する声は今まで聞いた事ないくらい冷たい。





JK「いえ、、想定外です」





Aが誘拐された事も怪我をした事も、テヒョンさんの尾行に気付いた事も


尾行、監視、偵察はテヒョンさんの得意とする分野だ、、それなのにバレた。


予定では、ソクジンさんから聞いたAに接触してきているという女の正体を炙り出すだけだったのに、


まさかその女がユンテヒで、しかも囲ってるのはそこら辺のチンピラじゃないかもしれない





JK「、、そろそろ鋏を引いて貰って良いですか、、苛々してるのはテヒョンさんだけじゃないんですよ」





しっかり意識してハンドルを握ってないと、このままアクセルを踏み込んで全員轢き殺してしまいそうで、、





TH「ユンギさんなんて？」


JK「場所が分かり次第連絡し、現場で待機しろと」


TH「僕いま何か聞いた？」





シャキン♪ 、、シャキン♪

ニンマリ開く四角い口

ノルカ、、ノラナイカ、、





JK「聞いた事にしてくれないと俺が怒られるんですよ」


TH「グクの事なんてどうでもいい」


JK「でしょうね、まぁテヒョンさんが素直に言う事聞くなんて初めから思ってないです」


TH「んじゃ決定♪」





黒いバンが脇道に入り、倉庫のような建物の前で止まった。


離れた場所から見張っていると、後部座席のドアが開き意識を取り戻したのかふらつきながらも自分の足で歩くAの姿が見え建物に消えていく





JK「では、俺は連絡いれます」


TH「宜しく♪ 行ってくるね〜」

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