してはいけない。

30 ページ30

.




急ブレーキ！？


前のめりに倒れ込んだ腕を掴まれ、強引に引き寄せられる。





JK「俺を騙せると思ったのか？」


私「違うんです！ これには訳があって」


JK「本物の娘じゃないと認めるんだな？」





掴まれた左腕にグクさんの指が食い込む、、

痛い、、もう逃げられない、、

私の人生ここまでか、長い様な短い様な、でもどうせ殺されるんならゴリラよりマシか。


覚悟を決めて頷いた私の顔をまじまじと見つめて、面白く無さそうに鼻で笑うと腕を離してくれた





JK「やけにあっさり認めるんだな、何か策でもあるとか？」





再びゆっくりと動き出した車、窓から見える最後の景色を必死に目に焼き付ける





私「、、策があったら認めてません」





静かな車内、半分だけ見える赤い月。

どうせなら満月が良かった、、うう、、。





JK「、、なんで泣いてんだよ」


私「だってやっぱ死ぬの怖いもん！」


JK「はぁ？ 誰が死ぬって？」


私「誰って私でしょ？ 知ってますよ！ ユンギさん騙した罪で消されるんでしょ？」


JK「消す？ TVの見過ぎだ馬鹿女、それくらいでバラすほど暇じゃない」





え？ じゃあ私死なない？ 生きれる？

ヤッター！！、、って違う、、駄目じゃん。

それじゃゴリラの方じゃん！！





私「この話ってユンギさんにしますよね」


JK「当たり前」


私「てことは、縁談は、、」


JK「無いに決まってる」


私「そっか、、やっぱ、、死ぬじゃん」

31→←29(JK)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す