第27話 ページ28
自分がバレーにハマる瞬間
うん、あったよ、僕にもあったそんな瞬間が
中学2年の頃だった…3年生が引退して上が居なくなって少し居心地が楽になった時期だった。
3年生優先の学校だった為、僕がこのチームの正セッターになって初の練習試合だった。
あと1点で負ける…そんな時だった気がする。僕のチームがあと2点取れば3セット目に持ち越せるという時…
相手チームのスパイクをリベロの子が何とか上げたんだけどボールはコート外へ、しかも相手チームの方へと吹っ飛んでしまった…どうにかしてこの試合に勝ちたいという一心だったんだと思う
貴「___!飛んでろ!」
その時エースだった___の名前を叫びボールを必死に追った
その時ボールと床との間は約1mも無かったと思う…ほんとギリギリ落ちそうな所に滑りこんだ、この時だった…ありえない程身体が動いて目は既に飛んでいるエースの1番打ちやすいところに焦点を合わせていた、頭が異常に働いたんだ
多分ここが1番ベスト…と思ったところに僕はトスを上げた
ドパンッ…そんな強い音が鳴った
そう決まったのだ彼のスパイクが
そのトスを打った彼は僕にこう言った
“今のトスはあの土壇場の状況から上げたとは思えない程のトスだった…俺、今までで1番気持ちよく打てた、1番理想の位置に上がったよ”
そしてそのトスを見ていたチームメイト達は
“天才だとは思っていたけど今のはどんな天才でも上げられたとは思えない…Aだから上げられたんだ…Aはこのチームを変える、いや、バレーボール界を変えるセッターになるよ”
その時知ったんだ…僕のトスで点が決まる幸せを…そしてそれはキツイ状況であればある程嬉しかった…この出来事をきっかけに僕はバレーにのめり込んだんだ
その瞬間が来た後って凄かったんだよね…
バレーにハマった後、時間が許す限りずっとバレーにをしていた。
オーバーワークだって何人の人に怒られたかわからない
でもただただバレーをやっていたくて
バレーボールに触っていたくて
サーブ、スパイク、レシーブ…トス
やれることは全部ひたすらに練習した
練習すればする程上手くなる
技が自分のものになる
でも…
貴「その結果がこうなった…
ほんと馬鹿みたいだ」
自分で自分の首を締めることになるなんて思わなかったんだ
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たいぞー(プロフ) - 面白くて毎回読んでいます!次の更新楽しみにしてます!! (2019年2月20日 16時) (レス) id: 934634457f (このIDを非表示/違反報告)
まよい(プロフ) - ほたるさん» 初めまして、コメントありがとうございます!光栄なお言葉ありがとうございます。また、ご指摘もありがとうございます。引き続き頑張らせていただきますのでよろしくお願いいたします! (2019年2月13日 0時) (レス) id: 5897c4b1fa (このIDを非表示/違反報告)
ほたる - 面白くて気に入ってます。大変だと思いますが頑張ってください!それと、前回の話の黒尾さんの最後の台詞のところはポジティブではなくポジションだと思います。 (2019年1月20日 0時) (レス) id: 81c521b602 (このIDを非表示/違反報告)
まよい(プロフ) - 琳さん» 初めまして、コメントありがとうございます…!なんて嬉しいお言葉を…マイペース最新となりますが引き続き頑張っていきますのでよろしくお願いします! (2018年12月19日 0時) (レス) id: 5897c4b1fa (このIDを非表示/違反報告)
琳 - 初めまして。更新の再開嬉しく思います。18話がメチャ好きです。さぁ一年前…という所が特に!その光景が目に浮かびます。ゾワっとしちゃいます(笑) (2018年12月15日 10時) (レス) id: 649605e2e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まよい | 作成日時:2018年7月29日 23時