影山飛雄が憧れたセッター【HQ】

第21話 ページ22

再来週までの2週間烏野は進化を目指していった




西谷先輩のアタックラインからのジャンプトス
あ、これは僕が色々細かく教えた


東峰先輩のジャンプサーブ


同時多発位置差攻撃(シンクロ攻撃)


山口君も着々とジャンフロの強化を進めているらしい



そしてメインの2人
日向君と影山君はというと

遠征から帰ってきた日
残って自主練をしていた時に取っ組み合いをしたそうでそれから全くもって話していない


個人個人で練習しているようだ



日向君は烏養元監督のところに行っている
僕がいることを話したらしく
烏養元監督が僕に会いたがっていると日向君が言っていたが何か言われそうな気がしているので会いに行っていない



影山君は僕の理想通りに動いてくれた
烏養コーチが気づいたようだ
今はまだまだだけどきっと影山君なら平気だろうと練習を見て感じた

烏養コーチがあの時の日向君へのトスに対して
瞬時に思いつき実行に移したのか？と聞かれ、いや前の晩にと答えたら驚かれ強い力で肩を揺さぶられた…痛いからほんと肩揺さぶるのやめて…


まぁとりあえず皆前へ進めている


きっと春高予選には間に合うはずだ




いや、彼らなら間に合わせるはずだ






あぁ、あともう1つ

月島君について



彼はこのままでは確実に烏養コーチはレギュラーから落とすだろう…



でもバレーを続けることをやめた僕が他人のバレーに対しての意気込みに関してはとやかく言うことはできない。それに多分僕から言っても意味が無いだろう。








影山｢おい、A
ちゃんと見てんのか？｣


貴｢あぁごめんね

今のはボールを手から離す時の回転のかけ方がダメ
ドライブのかけ方も甘い

もう1回｣



とりあえず僕が今出来ることはきっと影山君にトスを教えることだ




西谷｢A〜！ちょっといいか？｣

貴｢はーい、大丈夫ですよ
今行きますね

僕ちょっと西谷先輩のとこ行くから
影山君頑張って｣

影山｢おう｣



西谷先輩の元に向かうとノートとにらめっこしていた

そのノートは僕が個人個人に対してアドバイスなどを書いているノートで練習始まりと終わりに適当に回して貰っている

この遠征の夜書いていたものだ



西谷｢この

“自分の技が決まってそこで完結しない”

ってどういうことだ？｣


貴｢そのままの意味です

西谷先輩が素晴らしいレシーブを決めたとしてその時にそこで完結しないようにねと｣







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