殺し屋にはなりたくないので救済します【名探偵コナン】

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『研二くん』






名前を呼ぶと驚いた顔をされた。








「Aちゃん！！？なんでこんな所にいるの！！」






『まぁ、流れで？………それにしてもなんで防護服着てないの？』






研二くんの質問をサラリとかわしそう質問すると露骨に嫌そうな顔をされる。



それは聞いてくるな、とでも言うかのように。












『………もし、これで爆弾が起動して死んじゃったらもう女の子と遊べないよ？』







「じゃあ死ななかったらデートしてくれる？」








おちゃらけてそう話すハギくんにその時だけは嫌気が差した







『…死ななかったら、良いよ』








そう話すともっと上機嫌になる彼




「約束だからね」と笑うハギくんをじっと見つめる



















『研二くん、喉乾いてない？』







「ん？いや？」







『まぁ、そうだよねぇ、、』









その時ちょうど陣平くんから電話がかかってきたようだ。








「松田ぁ、何の用だ……おいおい、そうがなりなさんな。

　タイマーは止まってんだ。そっちは終わったのか？

　……3分もありゃ十分だ…だろ？」









もう、少し。









「……ま、そんときは仇をとってくれよ」










私はハギくんに近づき携帯を奪う





ハギくんが声を上げるよりも先に

私は人差し指をハギくんの唇に当て、顔を近づける










『シーーーー』







すると次の瞬間ピッピッピッと無機質な音が鳴り響く








携帯からは陣平くんの声が聞こえてくる









ハギくんがその音に顔色を変え、振り返ろうとしたのを静止し



















私はハギくんの頬を掴み、強引に口づけた



















これしか方法がなかった








口伝いに無理やり液体を流し込む



ゴクリと喉が上下するのを見てしっかりとハギくんを抱きしめる










『絶対に私のこと、離さないでね』












何が起きているか分からない、といった焦りを顔に浮かべているハギくん




私はそれを無視しギュッと手に力を入れる











きっと、爆発まであと２、３秒といったところだろう





緊張のせいか周りがスローモーションに見える









大丈夫、成功する。





そう、心のなかで思い込み私は目を閉じた

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