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楽しい時間はあっという間に過ぎ、時刻は9時半を回っていた




ハギくんはもう既にお酒の飲みすぎで潰れていて起きる気配がなさそう







「ハギくんは起こさなくていいの?」






そう言うと陣平くんは「そいつは俺んちに泊まるからいーんだよ」と言われ

妙に納得してしまった。まぁ爆処の二人だからね






そして陣平くんにバイバイ今日はありがとう、と伝えてドアを開けようとする






そうしたら、誰かに腕を掴まれた





振り返ると腕を掴んでいたのは陣平くんで






『陣平くん?』





と不思議そうに言えばヒロくんが口を開いた






「女の子の夜道の一人歩きは危ないし僕が送ってあげたいんだけど……

 僕は逆方向だから松田に送ってもらいなよ」






『え、………』






陣平くんの方を見ると「まぁそういうこった」と、くぁっとあくびを1つもらした






『家、近いから大丈夫だよ』





「お前、危なっかしそうだからダメだ」





『いや、でも陣平くん明日早いじゃないの……?』






「警察官たるもの市民の安全確保が第一優先だから、ね?」





そう言ってヒロくんは一言








『ゔっ…じゃあ、宜しくお願いします…』





勢いに負かされて断れないのがAの性分である













「送ってあげられなくてごめんね」






そう話すヒロくんの顔が少し寂しそうに見える






「じゃあ、またね。今日はその、嫌がってるのに、、ごめんね」






これは多分、あのキッチンでの出来事を話しているんだろう









『全然気にしてないから大丈夫だよ

 今度は私が成人したら一緒にお酒飲みに行こう』







そう話すとパッと表情が明るくなった





すると今度は表情が暗くなる








「うん、、そうだね」







そんなヒロくんの表情に疑問を持っていると、ヒロくんは背を向けて歩き出す






なんで?


私なにか変なことを言ってしまっただろうか






後ろからは陣平くんが「オイ、早く行くぞ〜」と一言










『あ、っうん!!今行く!!』








それにしてもなんであんな暗い表情をしていたんだろう



もうこれから会えなくなるわけでもないのに、、、








そこまで考えてハッと先程の自分の発言を恥じた






そうだった、彼は、、、彼が所属するのは、、、

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ツバキ(プロフ) - うわ〜!!!!最高です!!応援してます!!更新頑張ってください!!! (4月9日 9時) (レス) @page31 id: 340cc653a8 (このIDを非表示/違反報告)
らんしゃむ(プロフ) - 更新楽しみに待ってます (3月31日 13時) (レス) id: 03fdc2a2a5 (このIDを非表示/違反報告)
すとろべりー(プロフ) - あゆなさん» あゆなさん!コメントありがとうございます😭💖そう言ってもらえてとっても嬉しいです!!これからも更新頑張ります✊💞 (3月9日 12時) (レス) @page31 id: 1ae8aefe55 (このIDを非表示/違反報告)
あゆな(プロフ) - いつも楽しく小説を読ませて貰ってます!素敵な小説をありがとうございます✨ (3月9日 10時) (レス) id: adeb6205d6 (このIDを非表示/違反報告)
あやなみ(プロフ) - すとろべりーさん» はい!あのすとろべりーさんのボードに返事送りましたのでボード通知来てると思います!ボード返事待ってますね。すとろべりーさん☺️ (3月6日 15時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すとろべりー | 作成日時:2024年3月6日 15時

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