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『諸伏さん、?ちょっと落ち着きましょ?ね?』





「僕は落ち着いてるよ」





いや落ち着いてないでしょ〜、、、


距離が近いせいかお酒の匂いが漂ってくる


やっぱり酔ってるじゃん、、






『酔い覚ましにお水飲みましょう、お水注いでくるので』





そう言って離れようとしたが、それは逆効果だったみたいで

今度はもっと体をぐっと引き寄せられて諸伏さんに抱きしめられているような体勢になってしまった






「名前、呼んでくれないの?」






耳元であの緑川光ボイスが吐息混じりに聞こえてくる


ゾワッと鳥肌が立って離れようとするが諸伏さんは力が強くて離してくれる気配がない


こうなったら一番手っ取り早いのは名前を呼ぶことだ






『分かりました!!呼びますから!!』





「呼んでくれるの?A」






A、と耳元で言われた瞬間に顔に熱が集まってくる


これほんとにやばい、私って耳が弱かったんだ、と瞬間的に分からせられる


そんな私の様子を見てニコニコと笑う諸伏さん


これだから酔っ払いは、、






『………ん、』






「ん?なに?」






『………くんッ!』






「聞こえないよ、もっと大きな声で言って?」






こてん、と猫のように可愛く首を傾げる諸伏さん


これで明日記憶ないとか言ったらぶっ飛ばしてやる、、






『………ヒロくんッ!!』





そう言って諸伏さんの方を見上げるとパチッと目が合う


すると何故か口元を手で覆って目をそらされてしまう


なんなんだ本当に、呼べって言ったのはそっちなのに、



じっと見つめていると、あることに気がつく






ヒロくんの耳が心なしか赤くなっているように見える







『もしかしてヒロくん、照れてる?』







そう言うとこちらをちらりと見るヒロくん






これって、、さっきの仕返しをするチャンスでは?





そう思い、一歩踏み出そうとしたときだった







「オイ、何してんだ?」






『「へっ?!!」』







陣平くんの声がキッチンに響き

私達は素っ頓狂な声を上げてしまった




私達を怪しむような目でこちらを見る陣平くん


まずい、、






『あ、いやっ、ちょうどおつまみ出来たから持っていこうとしてたの

 ね、ヒロくん!!』





合わせろ、と言わんばかりの表情でヒロくんの方を振り返る






「えっ、あっ、うん!ちょうど完成したところだから」

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ツバキ(プロフ) - うわ〜!!!!最高です!!応援してます!!更新頑張ってください!!! (4月9日 9時) (レス) @page31 id: 340cc653a8 (このIDを非表示/違反報告)
らんしゃむ(プロフ) - 更新楽しみに待ってます (3月31日 13時) (レス) id: 03fdc2a2a5 (このIDを非表示/違反報告)
すとろべりー(プロフ) - あゆなさん» あゆなさん!コメントありがとうございます😭💖そう言ってもらえてとっても嬉しいです!!これからも更新頑張ります✊💞 (3月9日 12時) (レス) @page31 id: 1ae8aefe55 (このIDを非表示/違反報告)
あゆな(プロフ) - いつも楽しく小説を読ませて貰ってます!素敵な小説をありがとうございます✨ (3月9日 10時) (レス) id: adeb6205d6 (このIDを非表示/違反報告)
あやなみ(プロフ) - すとろべりーさん» はい!あのすとろべりーさんのボードに返事送りましたのでボード通知来てると思います!ボード返事待ってますね。すとろべりーさん☺️ (3月6日 15時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すとろべりー | 作成日時:2024年3月6日 15時

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