殺し屋にはなりたくないので救済します【名探偵コナン】

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『諸伏さん………』





「僕にも手伝えることあるかな？

　女の子一人にやらせちゃうのも申し訳ないし」






いい人だなぁ、そんなことを思いながらありがとうございますと伝える








『諸伏さん、とっても器用なんですね』






「え？」






『あ、いえ、凄く包丁の扱い方が上手だったから』






「あぁ、料理は得意なんだ、早くに両親を亡くしたからね。

　長野県警で警部をしてる兄が居て、少しでも兄さんに褒めてもらいたくて料理を頑張ったんだ」






『両親を………』





そうだった、彼は幼い頃に両親を殺されたんだった






「あ、ごめん、暗い話しちゃって、、」






『大丈夫ですよ、私も10歳の頃に両親を亡くしたんです』






「キミも、、、、、」







『諸伏さんはとっても家族思いなんですね』






「へ、？」






『表情を見れば分かります、とっても心優しい人なんだなって。』






「、、、、そんな事言ってくれたのはAさんが初めてだよ」






『名前、堅苦しいので呼び捨てで大丈夫ですよ』






「A？、、、、って、これなんか照れるな、、」






そう言って赤面する諸伏さんがなんだか可愛く見えて

私はつい言ってしまった







『、、、ヒロくん』







「えっ？」






『えっ、あっ！ごめんなさいッ！！そういうつもりじゃなくて！！諸伏さん！！』






「待って待って！！さっきみたいに呼んで！！」






『いやいや、！流石に歳上なので！！

　ほらっ！おつまみも完成しましたし陣平くんのところに持って行きましょ！！』






そしてそこから逃げようとしたときだった



パシッと手を掴まれて後ろに重心が傾く






『あの、、諸伏さん、近いデス、、、』






「松田のことはくん付けで呼ぶのに僕のことは呼んでくれないの？」






『それはそのォ〜………』






「呼んでくれるまで離さない」






ちょっとちょっとォ！！困るんですけど〜〜〜




私、どうなっちゃうんだ？！！

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