殺し屋にはなりたくないので救済します【名探偵コナン】

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「ほら、早く撃ちなよー」






『撃ちづれーんだよ！この悪趣味野郎！』










仕方なく銃を構える








これ、外したらめちゃくちゃ煽られるだろうな



外したらなんて言い訳しようか



本物の銃じゃないから外した



なんて言ってもレーザー銃も大して変わらないと笑われるだろう



言い訳を考えている自分が恥ずかしい






意を決して銃口を的へと向ける



JCC時代に教えてもらった通りに撃てば良いだけだ大丈夫



そう心の中で念じても南雲さんに見守られているせいか





肩に力が入ってしまう



ふーっと息を吐いてみるも肩の力は抜けない




これ絶対に外すわ






「肩に力入れすぎじゃない？力抜きなよ」





耳元でそう囁かれビクッと肩が数ミリ上がる



肩にある重みの原因は南雲さんの手だった



銃を持つ私の後ろから彼が私と手を重ねる



グッと手を掴まれると銃口を少し上へとずらす








「撃ちなよ 大丈夫だから」






またもや耳元でささやかれる







大丈夫じゃないです



と心の中で思いながらも素直に引き金を引く



バンッと重い音がした





恐る恐る目を開けるとど真ん中に穴が空いている的









「どう？僕、教えるの下手じゃないでしょ？」






今度からは僕が教えようか？



なんて首を傾げながら彼の目が私の目を捉える



瞳の色と同じく真っ黒な髪がさらさらと揺れる





優しさ






初めて彼の瞳から感じた






普段と変わらぬ思考の読めない瞳




だけどどこか愛おしいものをみるような






優しい瞳で






射撃場に差し込む陽の光が彼の黒髪を照らす






悔しいが顔が整っている彼はとても様になっている






南雲のファンで無くともきっと





この光景を見たものは










見惚れてしまうのだろう

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