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第5話 ページ6

元一くんの言葉を遮って聞いてみる。MERが来てくれたらありがたいんだけど...






徳「なんで知ってんの!?....まさか」







「うん...私今、PARCOの中いる。ビアガーデンで仕込みをしてた人達と連絡が取れないみたい」








徳「...マジか。分かった、他に何かある?」










「後、2階の休憩スペースに怪我人を搬送予定だからPARCOに着いたらそこに来て欲しい。地下2階は封鎖されてて誰もいない。ビアガーデンで仕込み中の料理人のみだけど、多分今日の気温とかだと火の回りが早いから7階、8階にいた人達の中にも気管熱傷やCO中毒の人、人波に押し倒されて怪我をしている人がいると思う。だから、MERだけじゃなくて近隣の病院にも声掛けをお願い。一般客の中での怪我人はそっちにまわして、MERは料理人の治療にあたった方が効率も良い」








徳「分かった。俺たちも今向かってる!喜多見チーフ達にも聞こえるようにしてあるけど大丈夫?」







さすが元一くん。







「ん、助かる。ビアガーデンで仕込みをしてたのは20人程。もうすぐビアガーデンに着くから怪我人の人数は後で伝えるね。やっぱり7、8階のお客さんも結構残ってて動けてない。従業員の人達にはお客さんの方をお願いしたよ。上に行くにつれて煙も凄い事になってるから中に入る時は注意して入って?消防士の方にも同じように伝えて欲しい」







もう一度詳しく伝える為に詳細を言うけど少し早口でそう伝える。






徳「了解、....あ、喜多見チーフがAは大丈夫か?って」







「そんなに煙は吸ってないから今の所平気だけど、怪我人を助けている間はかなりの煙を吸っちゃうと思う...酸素マスクがあったら嬉しいんだけど....」








ビアガーデンのへと向かう扉の前で止まって、携帯からワイヤレスのイヤホンに切り替えて、扉を開ける。








徳「....大丈夫。用意出来るって」






「....まずいな」






徳「?どうした?」










「現場が予想より酷い。この中から20人以上を見つけ出すのは1人だと厳しい...!....(ドォンッ)ぅあっ...!?」

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作者名:ムゥ | 作成日時:2023年11月18日 20時

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